大気汚染、水質汚染、土壌汚染、森林破壊、砂漠化、地球温暖化、気候変動、海面上昇、氷河融解、種の絶滅など、今や人類が自然そのものに与える影響は計り知れず、科学技術の発展とともに自然は減りつつあります。世界最大規模の自然環境保護団体World Wildlife Fundのインターナショナル部門が、世界中の自然の美を集めたムービーを通して、この問題について語っています。

How to save our planet - YouTube

「人類と自然の両方が繁栄できるような未来を作るにはどうすればいいのでしょうか?」という疑問の提起からムービーはスタートします。

およそ2万年前、人類は人口100万人に満たず、狩猟採集生活を営んでいました。人類は農耕などを行わず、自然の資源に依存して生活していました。自然が人類の生存権を握っていたともいえます。

人類は挑戦の結果、「自然を手懐ける方法」を学びました。

様々な技術を開発することによって、自然から被る問題を解決していった結果、人口爆発が発生します。

その過程で、人類の手によって「地球の表面を作り替えてしまう」という事態も起きるようになりました。

「人類の時代」が到来したのです。

かつては自然が人類の生存権を握っていましたが、今や人類が自然の生存権を握る時代になりました。

1つの問題があります。今や自然のバランスは欠けつつあり、このバランスを取り戻さなければ「人類の時代」は長く持ちそうにないということです。

「自然がバランスを欠いている」ということの意味は、要約すれば「自然が減ってきている」ということです。人類は3兆本もの木を伐採し、ほぼ地球上すべての海で漁業を行っています。


この50年間で野生動物の数は60%も減少しています。

その一方で、家畜として飼われている牛・豚などの哺乳類や、ニワトリなどの鳥類の数は増え続けています。

残された自然は少なくなっており、生物多様性の消失は、人々の知る世界の崩壊に繋がります。

地球それ自体が自然を必要としているのです。

自然が少なくなってくると、自然から得られる人類が必要とする資源が減少し……

自然によって保たれている天候や、四季なども乱れていきます。

生物多様性とは、変化に対する安定性です。安定性こそ人類が必要としているものです。

人類はこの状況を元に戻すことができるでしょうか。

状況を変えてくれる鍵となるものは、今まさに起こりつつあり、また、それは人類史の中で生じたことのない現象です。

それは「少子化」です。2000年以来、16歳以下の子どもの人口はほとんど変わっていません。

未だに世界の人口は伸び続けていますが、それは人類が長生きするようになったためです。

21世紀の間には、世界人口の増加は打ち止めとなる可能性があります。教育に投資したり、男女平等を推し進めたり、貧困問題を解決したりするならば、世界人口はさらに早くピークに達するでしょう。

世界の人口が減っていくことは、自然がバランスを取り戻すチャンスでもあります。

自然に対する人類による影響を減らせば、持続可能な自然を取り戻せます。

持続可能な自然を取り戻すための方法その1は、「化石燃料の使用を止めて再生可能エネルギーに切り替えていくこと」です。化石燃料の使用を止めると、地球温暖化だけでなく海水の酸性化や大気汚染などにも効果があります。

方法その2は、「食料の効率化」です。食料生産の方法を効率化し、肉の消費量を下げれば、人類が農業や畜産などに使用している土地を減らすことが可能で、余った土地を自然のために使うことができます。

方法その3は、「海洋資源の管理」です。海水という国際的な水資源の使用に対して条約を設けることは、海水をきれいな状態に回復し、より多くの漁業ができるようになります。

方法その4は、「自然を取り戻すことを奨励すること」になります。海や大地を自然のままにすることや……

街中の緑化活動などを推奨する取り組みです。

人類は人口100万人にも満たない数から、現代では何十億人もの数に増加しました。地球の環境を保全することは、人類に必要な資源を保つということに繋がっています。

自然と人類が両方とも栄えるような未来を作りあげるためには、人類が直面する問題に取り組み、人類が得意とする「世界を変えること」にチャレンジするべきだ、とムービーは締めくくられていました。

また、WWFとNetflixが協力して制作した、息をのむほど美しい映像を通して気候変動が動植物にどれほど大きな影響を与えているのかを伝えるドキュメンタリー番組「OUR PLANET 私たちの地球」もNetflixで公開されています。

OUR PLANET 私たちの地球 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト