パンデミックにより人間社会が崩壊した世界を舞台に、凶暴かつ圧倒的な数のゾンビのような見た目のフリーカー(感染者)を相手に極限状態のサバイバルを強いられる、というPS4向けオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム「Days Gone」が2019年4月26日に発売されます。超大量のフリーカーが全速力で襲いかかってくるデモ映像がとにかく衝撃的で、東京ゲームショウ2018でも試遊にチャレンジしたのですが、発売前にプレイできる機会を得られたのでパンデミック後の過酷な世界を冒険してみました。なお、「Days Gone」は「CERO:Z(18才以上のみ対象)」の作品ですが、記事内には「CERO:Z(18才以上のみ対象)」に該当する表現は含まれていません。

Days Gone | プレイステーション
https://www.jp.playstation.com/games/days-gone/

◆フリーカーと戦うだけではない謎に満ちたストーリー
Days Goneの舞台はパンデミックにより人間社会が崩壊した世界で、プレイヤーは主人公のディーコン・セントジョンとなって絶望に満ちた世界を生き抜く必要があります。ゲームは賞金稼ぎの相棒ブーザー(後ろのスキンヘッド)と共に、荒廃した世界を旅するところからスタートするので、「なぜパンデミックが起きたのか?」などの物語の背景については一切語られません。そのため、ゲームを進めながら「この世界に何が起きたのか?」を推察し、「ディーコンは何を体験したのか?」について思い出していく、というのがDays Goneのベースとなります。

なんといってもフリーカーとのド派手なアクションがウリのゲームですが、謎に満ちたパンデミックとディーコンがどのように関わっていくのかも、ゲームにおける大きな見どころです。

◆大量のフリーカーの中を身ひとつで生き抜くアクション
敵はパンデミックにより発生した、思考を持たず動物的な習性を持った「フリーカー(感染者)」。フリーカーはオープンワールドのいたるところに存在しているだけでなく、フィールドの一部で「巣」を作っています。巣には大量のフリーカーが隠れ潜んでいるため、武器やトラップ、フィールド上に存在するさまざまなものを駆使してフリーカーを駆逐する必要があります。フリーカーは動物的な習性を持っているため、視界に入ったり大きな音を立てると一斉に集まってきてグチャグチャにされてしまうので要注意。

2016年に公開された10分間のデモ映像では、信じられない数のフリーカーが一斉に襲いかかってくるという恐怖のプレイシーンが収録されており、Days Goneがどんなゲームなのかがよくわかるようになっています。

DAYS GONE 10 Minutes de Gameplay (PS4 Demo Zombies) - YouTube

デモ映像のような「山のようなフリーカーを駆除していく戦闘シーン」をイメージしていたのですが、実際にプレイしてみるとゲーム序盤では高火力の銃器を持っていないため、フリーカーの群れを1度に1人で相手にするのはかなり大変。というか無理です。そのため、プレイヤーは物陰に隠れたり……

フリーカーを1体1体確実に倒していったりと、工夫を凝らす必要があります。

Days Goneでメインの武器となるのは銃器で、画面中央の白色の枠部分が照準となります。照準は使用する銃器によって異なり、ショットガンは広めなのでざっくり狙いをつけてフリーカーを撃退することもできるのですが、ハンドガンなどになると照準が小さくなるのでうまく狙いをつけないと……

フリーカーに距離を詰められてしまい、格闘戦を余儀なくされます。実際にプレイした感想としては、使う武器によってかなり難易度が変わる印象。ショットガンのような高威力かつ広範囲に銃弾が飛ぶ銃器の場合はまだしも、ハンドガンのような低威力かつ連射性能もそれほど高くない武器では、ダッシュで近づいてくるフリーカーに正確にヘッドショットを決めなければ一気に距離を詰められてタコ殴りにされてしまうので、危機的状況にも動じない強い精神力と卓越した銃器スキルが求められます。

そのため、時にはゴミ箱の中に隠れてフリーカーをやり過ごしたり……

ドラム缶を銃で撃ちぬいて爆破したりと、フィールド上のあらゆるものを活用してフリーカーと戦う必要があります。フリーカーはゴキブリのごとく次から次へとわいてくるので、ちょっと油断していると気づけば10体以上のフリーカーに囲まれて、弾薬も気づけば底をつき、手持ちのナイフ1本で決死の特攻をしかける……というシーンも序盤は少なくありませんでした。

ただし、動きも速く大量に群がるフリーカーたちは動きが一辺倒だったり、ディーコンの全力疾走にはついてこれなかったりするので、「弾切れ=死」ということは一切ありません。いかに周りのものや手持ちのアイテムを駆使して大量のフリーカーを殲滅するかにかかっており、戦闘時間が長引くほど物資が減ってジリ貧になっていく様は、「人間社会が崩壊して限られた物資の中でやりくりする世界」をゲームとしてうまく再現しているように思いました。

実際にDays Goneの世界でどんな感じでフリーカーが襲いかかってくるのか気になる人は、以下のムービーを見ればわかります。ゲーム序盤なのでこれでもフリーカーの数はかなり少なめ。徐々にディーコンの装備が整い、プレイヤーのスキルも上がっていくのにつれ、フリーカーの群れの規模も大きくなっていくので、プレイヤーの操作スキルや危機察知能力がより問われることとなります。

ゾンビのような大量のフリーカーに襲われる「Days Gone」プレイムービー - YouTube

もちろんディーコンが戦うのはフリーカーだけでなく、崩壊した人間社会で幅をきかせる盗賊まがいのアウトローや謎の武装集団、さらにはパンデミックにより凶暴化した動物などさまざまです。それぞれフリーカーとは異なる特徴を持っているので、「フリーカーと比べると圧倒的に少ないし」と油断していると痛い目にあうこと間違いなし。

同じオープンワールドアクションアドベンチャーゲームである「レッド・デッド・リデンプション 2」と比べてもアクション面の難易度の高さを感じるものの、必ずしも大量のフリーカーと正面から激突しなければいけないわけではありません。ド派手かつ爽快な銃撃戦を繰り広げたい人はフリーカーの群れに特攻し、アクション操作が難しいと感じる人はフリーカーを1体1体確実に処理していけばOKとなっており、プレイヤーがそれぞれ自分に合った戦い方で難易度を変えられる選ぶことができるのが良いポイントです。なお、ゲームのスタート時に難易度をEASY/NORMAL/HARDから選択可能で、設定から選んだもの以下の難易度に変更することもできます。

◆広大な世界を冒険するために欠かせない、強いこだわりを感じるバイク
主人公・ディーコンの足となって広大なフィールドを走り回ることになるバイクには、製作者の強いこだわりが感じられます。

バイクの操作性はかなり良好というか敏感過ぎる印象で、序盤はハンドルを切りすぎて左右にフラフラしたり、曲がり過ぎて目的地から逸れていたりすることもしばしばでした。

走行中に障害物に当たったり、フリーカーや動物に襲われたりすれば、バイクにまたがるディーコンはぶっ飛び、ディーコンおよびバイクがダメージを負います。

一定以上のダメージを負ったバイクは故障してしまうので、その都度ジャンクパーツを集めて修理を行う必要があります。

また、当たり前ですがバイクなので燃料切れになると走らなくなってしまうので、適宜燃料を補給する必要もアリ。Days Goneでは「空腹ゲージ」のようなものが存在しないので、ディーコンが致命的なダメージを負わなければ基本的に何のアイテムも消費することなく昼夜ぶっ通しの活動が可能なのですが、バイクはすぐに故障したり燃料がカツカツになったりするので、かなりこまめに手入れする必要があり、明らかにディーコンよりも手間がかかります。しかし、バイクが壊れそうになったり燃料が切れそうになったりしても、周囲を少し探すと意外と簡単に必要なアイテムを見つけることができるようになっており、「手間はかかるけど、劇的に面倒なものでもない」という絶妙なバランスが実現されています。

手間がかかるのはメンテナンスだけでなく、道路の至る所に障害物や段差が存在していたり、くねくねの山道を走ったりする必要があるため、ただボタンを押してバイクを走らせるといったこともできないようになっています。左右に細かくハンドルを切ってバイクを操作する必要があるので、面倒臭さもありますが、「バイクを走らせている感」がかなり高めになる印象です。

細かくカーブしてタイヤが地面を滑る感覚や、ダイヤから鳴る「キーッ」といったスキール音、荒廃した世界の凸凹な路面を走ることでバイクのパーツがきしむ「キシキシ」という音など、もはや主人公のディーコンよりもバイクへのこだわりの方が強いのではと疑いたくなるレベル。他にも、フィールド上には時々なるべく自然にジャンプ台のような小さな傾斜が設置されており、バイクに乗ってジャンプできるようになっています。

他にも、雨の日にバイクを走らせるといつもよりタイヤが地面を滑る感じが表現されており、とにかくバイクへの猛烈な愛とこだわりが感じられるので、バイク好きはそういった点に注目してプレイするとより楽しめるかもしれません。

実際にバイクに乗って山道を走る様子は以下のムービーで見ることができます。山道なのでタイヤのスキール音や、パーツのきしむ音はほとんど聞こえませんが、排気音やドリフトしてタイヤが滑る感覚、木に衝突した際のパーツ同士がきしむ音などを確認できます。

「Days Gone」でバイクに乗るとこんな感じ - YouTube

◆荒廃した世界の中で生まれるコミュニティとディーコンの関わり
これだけ大量のフリーカーが徘徊する世界をひとりで生き抜くのはなかなか難しいもの。そのため、ディーコンはパンデミック後に生き残った人たちのコミュニティを手助けしながら、生活に必要な銃器・弾薬や医療品、ガソリンなどの物資を入手する必要があります。

フィールド上には生き延びた人間たちが作るコミュニティがいくつか存在します。

この中で人々は料理をしたり……

商いをしたり……

バイクを修理したりしながら生活を送っています。

こういったコミュニティの中でディーコンは人々からのお願い事という名のクエストを受け、フィールド上のフリーカーを駆除したり、殺しを働く野党やアウトローに制裁を加えたりすることで報酬を受け取っています。オープンワールド型のゲームでありがちな複数のクエストをクリアしながらゲームを進めていく形になるのですが、「アウトローを排除する賞金稼ぎ」であるディーコンが賞金首を追ったりフリーカーを駆除したりすることは世界観との矛盾が少ないというのもポイント。加えて、フィールド上のさまざまな場所で時にフリーカー、時に人間を相手に戦いを繰り広げるというのは、激しいアクションがウリのDays Goneとしても「もってこい」といった感じ。

なお、フリーカーは倒せば倒すほどコミュニティからの信頼度や報酬がアップするので、とにかくフリーカーを排除しまくることがこのゲームの基本となります。

人間社会が崩壊した世界で生きる人々はどのようなコミュニティを形成しているのか、さらにディーコンとブーザーはコミュニティとどう関わりを持っていくのかも、物語における大きな注目点です。

◆まとめ
実際にプレイしてみて感じたのは、とにかく大量にわきまくるフリーカーとのアクションの楽しさ。フリーカーたちはのそのそと歩いてくるオーソドックスなゾンビとは異なり、全速力でダッシュしてくるのでプレッシャーも半端ではなく、それでいて信じられない数の群れがまるで津波のようにプレイヤーに襲いかかってきます。絶体絶命としか思えないシチュエーションに身ひとつで挑んでいくワクワク感と、「一体どうすれば生き残れるのか?」という絶望感が絶妙なバランスで組み合わさっている印象。パンデミックにより人間社会が崩壊してしまった世界であることを再現するためか、ゲーム序盤は本当に物資がカツカツ。それでも、弾薬・ガソリン・医療品は尽きる寸前で見つかるように設定されているのかと思うくらい絶妙なタイミングでフィールド上から見つかるようになっており、「パンデミック後の世界」という世界観を物語だけでなくゲームバランスからも演出しているかのようで、とにかく全体的なバランスが秀逸というほかありません。

もちろんそれだけでなく、謎に包まれたパンデミックとディーコンに関する物語や、製作者のこだわりをヒシヒシと感じるバイクなど注目ポイントも多数存在するので、フリーカーを撃破しまくりストレス発散したい人やゾンビものが大好きな人、オープンワールドで気ままに旅をしたい人、さらにはバイク好きな人も是非プレイして、Days Goneの世界に秘められた謎を解き明かしてみてください。

なお、Days GoneはAmazon.co.jp上で7330円で予約受付中。早期購入特典としてゲーム内で使用できるバイクアップグレードパックやドリフタークロスボウをダウンロードできるプロダクトコードが付いています。

Amazon | 【PS4】Days Gone ( デイズゴーン ) 【早期購入特典】 バイクアップグレードパック /ドリフタークロスボウ早期アンロック をダウンロード出来るプロダクトコード (封入) 【CEROレーティング「Z」】 | ゲームソフト