Amazonの航空輸送を担当する部門である「Prime Air」は、無人飛行配達ドローンの最新モデルを公開しました。Amazonはこのドローンを使って、5ポンド(約2.3kg)までの荷物を約30分以内で配達するサービスを数カ月以内に開始すると発表しています。

A drone program taking flight
https://blog.aboutamazon.com/transportation/a-drone-program-taking-flight

Amazonが2019年6月4日から6月7日にかけて行うMachine Learning(機械学習)、Automation(自動化)、Robotics(ロボット工学)、Space(宇宙)に関するイベント「Amazon re:MARS 2019」で、今回の新型ドローンが発表されました。Amazonが発表した新型ドローンは、ヘリコプターの垂直離陸能力と飛行機の空中旋回性能を兼ね備えたハイブリッドモデルで、本体から放射状に6つのプロペラが搭載され、プロペラの周囲は覆いで保護されています。

新型ドローンのビジュアルは以下。

新型ドローンは空中で上昇・下降・前進・後退・ローリング・ヨーイング・ピッチングなどが可能で、空中での動きの自由度は6DoFを達成しているとのこと。また、多様なセンサーが搭載されており、煙突、電話線、物干し竿などの障害物だけでなく、ヘリコプターなどの動く物体もコンピュータービジョンと機械学習を用いて回避可能となっているそうです。

また、実際に新型ドローンが飛行するムービーもYouTubeで公開されています。

Amazon Prime Air’s New Delivery Drone - YouTube

公開されていたのは新型ドローンの試験モデルが野原などの上空を実際に飛行する様子です。平地に置かれたドローンが上から糸で釣られているかのように、ふわっと持ち上がります。

プロペラ部分が約45度ほど傾いて水平飛行する様子。

旋回や……

ホバリングも可能。

着陸もスムーズです。離着陸のためには人や動物、障害物の存在しない地面が必要ですが、必要とするスペース自体はかなり小さくて済むとのこと。ムービーには実際にドローンが駆動する「音」は収録されていないため、飛行時にどれくらいの騒音が出るのかは不明です。

Amazonは「Shipment Zero」という2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減する取り組みも行っており、無人飛行ドローンは車に比べて効率的であるため、環境にも良いと報じています。

Prime Airは数カ月以内に開始される予定とのことですが、利用可能地域などは発表されていません。