表情を持たない人間たちが起こす集団行動に介入していく「KIDS」は、見た目はシンプルながらもどこか奇妙な雰囲気が漂っていて、見ただけではどんなゲームなのか全くわかりません。iOSおよびAndroid向けアプリとしてリリースされているほか、Steam、itch.ioからも配信されているので、一体どんなゲームなのか、実際に遊んで確かめてみました。

KIDS
https://playkids.ch/

今回はiOS版を遊んでみました。アプリページの赤枠部分をタップ。アプリは有料で360円となっており、アプリ内課金はありません。

インストールが完了したら「開く」をタップします。

ゲームが始まると、中央に大きな穴のようなものが表示されました。

ドタドタと足音を立てながら、シンプルに描かれた人間たちが集まり……

あっという間に群衆が穴を取り囲んでしまいました。

群衆をスワイプすると、顔も何もない人間がどんどん穴に落ちていきます。

以下のムービーが、指先でなぞるだけで人間が穴にぼとぼとと落ちていく様子。

集団行動に介入する「KIDS」で全員を穴に突き落とす - YouTube

最後の一人が穴に落ちると……

場面が真っ暗な空間に変わりました。女性の透き通るような歌声が響き、たくさんの人間が下へと落ちていきます。人間たちをタップすることで落下速度をゆるめることができますが、「落下する」という運命にはあらがえません。

4ステージ目では、心臓の鼓動と水の泡立つような音が響く中、長細い空間を人間が通り抜けていきます。どことなく体内を思わせるステージです。早く通り抜けられるよう、スワイプで誘導することができますが、後戻りすることはできません。通り抜けると……

にゅっと穴のようなところから出てきました。

ゲーム内の人間たちは、ただ操られるだけの存在ではなく言葉を話します。字幕は日本語を含め11の言語に対応していますが、音声は英語のみ。

時に集団で行動し……

孤立してしまうこともあります。

以下のムービーは孤立してしまったシーンをプレイしたもの。タッチする場所によって速度や方向が細かく変わっているのが分かります。前に進むと避けられ、後ろからは野次馬のように群衆が追ってくる様子は、なんとも言えないもの悲しさがあります。

集団行動に介入する「KIDS」で全ての人から避けられる - YouTube

意見を対立させたり……

多数決に押し負けてしまう場面もあり、人間の集団心理が垣間見える場面も。

画面右上にあるアイコンをタップすると、ゲームを中断することもできます。

一時停止するとメニュー画面に移動し、今までプレイしたステージを選択して遊ぶことも可能です。

右上の「←」をタップすると、中断したゲームに戻ります。

「KIDS」は2015年に「Plug & Play」を手がけたMichael Frei氏とMario von Rickenbach氏による作品で、ゲームというよりはインタラクティブなアニメーションといった構成になっており、30〜40分ほどで全てのステージをプレイできるようになっています。プレイヤーは人間たちの行動に多少干渉することができますが、「穴に落ちる」、「落下する」、「多数決で何かを選ばないといけない」など、その場の流れを変えることはできないという点に、集団行動から逸脱できない人間の弱さのようなものが連想されました。シュールな世界観ではありますが、どういう意図で描かれたアニメーションなのかを考えずにはいられない不思議な魅力が詰まっていると感じました。

「KIDS」は記事作成時点で、iOSからは360円、Androidは330円、Steamは310円、itch.ioからは2.98ドルで配信されています。

KIDS⁢ on the App Store
https://apps.apple.com/app/id1251330372

KIDS - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.playables.kidsgame

Steam:KIDS
https://store.steampowered.com/app/793370/KIDS/

KIDS by Playables
https://playables.itch.io/kids