Photo: ギズモード・ジャパン


プログラミング学習キット、空へ。

最近のプログラミング学習キットは動いたり、音を出したりと「子ども用のおもちゃ」とは思えないような(むしろ大人が遊びたい)進化をしてきています。そんな中、とうとうプログラミング学習機能を搭載したドローン「Airblock(エアブロック)」が登場しました。

これまでギズモード・ジャパンでは、「キュベット」「KOOV」といった、プログラミング学習キットを紹介してきました。2020年から子どものプログラミング教育は必修化といいますし、これからますますアツい分野になるでしょう。

一方、ドローンは出始めの頃は未来感のあるラジコンといった体でしたが、今やさまざまな活用が期待され、世の中にすっかり定着した感があります。

そんな2つが組み合わさったというのですから、注目しないわけにはいきませんよね。


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Makeblock(メイクブロック)社が開発したAirblockの構造は、六角形のブロック型モジュールを組み合わせるというもの。ブロックの種類は、バッテリーをはめこむ心臓部分である「マスターコントロールモジュール」と、プロペラのついた「パワーモジュール」に分かれています。「マスターコントロールモジュール」の周囲に「パワーモジュール」を装着させることでドローンを組み立てることが可能です。


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装着部分にはファミコンの十字キーを連想させる十字形のマグネットがついています。これによって、ブロックが正しい位置だとプラス極とマイナス極でくっつき、間違っていると同じ極同士で反発しあいます。

コントローラーとして使うのは、専用のアプリをインストールしたAidroid端末やiOS端末。Bluetoothを入れた状態でアプリを起動し、Airblockに近づけると、接続されて操作ができるようになります。


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Airblockにはデフォルトで3つのモードがあり、それぞれ「Air Mode」、「Water Mode」、「Land Mode」から選ぶことが可能です。それに加えて、プログラミング学習できる機能が搭載されています。以下、実際にそれぞれのモードで遊んでみました。


ドローンとして操作して遊ぶ


Airblockをドローンとして飛行させて遊ぶ場合は「Air Mode」を選択します。実は私、ドローンを操作するのは初めてでした。

これまでに販売されているドローンは、子どもの玩具としては想定されていません。でも、ドローンはすでに一般的な知名度を獲得していますし、子どもたちは大人と同じもので遊んでみたいという興味があるものです。Airblockなら子どもを対象として作られているなら親も安心。子どもたちが初めて手にするドローンとしてはぴったりではないでしょうか。

ちなみに重さも150gと軽量なため、ドローン航空法で設定された200gに満たず、許可申請は必要ありません。


Image: ギズモード・ジャパン


実際に飛ばしてみたところ、最初は全く上手く操縦できませんでした。思いもよらない方向に行くわ、壁にぶつけるわ……。その都度、機体はバラバラになってしまいました。でも、機体を構成するブロックもプロペラもマグネットでくっついているので、ものの数秒で組み立てなおせます。また、最大高度が設定できるので、どこかに遠くに飛んで行ってしまう心配もありません。そのため、だいたい15分ほど動かしていれば、操作にも慣れました。機体を普通に動かす他、ぶるぶる震わせたり、宙返りするといった上級者っぽい操作もできますよ。

そのほかにも、急降下して地面にたたきつけられそうになると少し浮くという衝撃をやわらげるような動きを自動的にする機能も搭載れています。パーツのブロック自体も軽くて丈夫な発砲ポリプロピレン製。つまり強化された発砲スチロールのようなもので、体にぶつかっても痛くありません。そもそもぶつかったりするとすぐに分解してしまうので、衝撃が分散されるつくりです。どうしても子どもは好奇心のため、無理な操作に挑戦したくなるものですが、これならば安心。子どもが遊ぶ玩具として、よく考えられていると感じました。


ホバークラフトとして操作して遊ぶ


ブロックをパッケージに入っている専用の土台にセットして「Water Mode」や「Land Mode」を選ぶと、ホバークラフトとして遊ぶことが可能です。体験会では、水は張られていないコースで試しましたが、 例えば水上で2台走らせて、レースゲームを楽しむこともできるのだそう。


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ただし、完全な防水仕様にはなっていないので、「マスターコントロールモジュール」が水没しないようにしなくてはなりません。それなりに練習と操縦の腕が必要とされそうです。もちろん、このように陸上でも動かせるので、ぶつけあって相撲のようにしても遊べます。


プログラミング学習


最初にも言いましたが、Airblockはラジコンとしての操作だけではなく、プログラミングで操作を制御することが可能です。プログラミングをするには、アプリで「マイプロジェクト」を選びます。


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インターフェイスは、プログラミングキットではお馴染みの言語、スクラッチがベースとなっています。「マイプロジェクト」画面の左側に並んだ、制御内容別のブロックから制御したいものを選び、右側に並べていくというもの。


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まずは自由な機体の組み立てに挑戦。全てのブロックを使う必要はありませんし、色々な角度にブロックを取り付けることもできます。最初はプロペラが片方しかまわらず、機体はまっすぐにしか動きませんでしたが、きれいに回転するようになりました。

また、プログラミングは一から機体を作る時だけでなく、デフォルトに手を加えることも可能。たとえばドローンの操作にもプログラミングによって指示を出すことができます。デフォルトの状態ではラジコンとして操作をするという遊び方なのですが、自分でプログラミングして動きを制御するといった遊び方も。


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次はドローンのモードを使って、宙に浮き、揺り動き、着陸するというプログラミングを試してみました。成功させるために3つのパターンで試してみたのが上の動画。

それぞれどのようにプログラミングを行なったかといいますと、以下になります。

TAKE1: 最初のパターン。プログラミングの見た目はよさそうに思えましたが、床にたたきつけられてバラバラに。デフォルトモードの時と違い、急降下しても自動で浮いてくれません。

TAKE2: そこで着陸の前に「ドローン下降する」という指示を入れてみました。こういった細かな部分も自分で設定しなくてはなりませんが、この試行錯誤が面白さでもあります。

TAKE3: まだ足りなく思えたので、「ドローン下降する」と「ドローン着陸する」の間に「2秒待つ」を加えてみたところ、軟着陸するのに成功しました。

たったこの動作をさせるだけでも、いろいろ考えさせられました。しかし複数人で話し合いながらああでもない、こうしたらいいのではないかと考えるのは盛り上がります。ドローンなど、デフォルトの形態でラジコン操作をする遊び方だけでも楽しいのですが、組み立てのパターンやプログラミングなど、遊び方の自由度の高さによって、非常にコストパフォーマンスがよいという印象を受けました。

それにしても、プログラミング学習のできる玩具は一体どこまでいくんでしょうか。これから何が出てくるのかも楽しみですね。

Airblockはソフトバンク コマース&サービス株式会社より、7月14日から国内販売が開始されています。対象年齢は8歳以上で、価格は2万2000円(税抜)です。

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Photo: ギズモード・ジャパン編集部
Source: ソフトバンク コマース&サービス株式会社
Reference: 国土交通省

(今井麻裕美)