Photo: Soundaholic studio / Shutterstock.com

アメリカ政府こわい。

Apple(アップル)といえば、プライバシーやセキュリティの向上に特に力を入れている印象。しかし意外なことに、FBIからの圧力によりiCloudバックアップのエンドツーエンド暗号化を見送っていたことが報じられています。

なお、エンドツーエンド暗号化とは利用者だけが暗号鍵を持ち、他人からの傍受を防ぐ技術です。すでにさまざまなメッセージングアプリにも、この技術が採用されています。

そしてロイターの報道によると、Appleは2年以上前からこの技術の実装に取り組んでいたそうです。しかし、FBIは操作の妨げになるとしてその導入に反対。結局、iCloudバックアップへのエンドツーエンド暗号化は実現しなかったのです。

FBIの狙いは…?

現在、iCloudバックアップでは他の暗号化方式が採用されています。これにより暗号鍵はAppleのサーバーに保存され、裁判所の要求があればAppleはそれを提出しなければならないのです。ほほう、FBIの狙いはそこでしたか…。

なお、Appleは決して司法当局に非協力的というわけではなく、米フロリダ州ペンサコラで起きた銃撃事件の際には、数GBのiCloudデータを提出しています。また、エンドツーエンド暗号化ではユーザーが意図せずに機能をオンにして、個人情報にアクセスできなくなるといった懸念もあるそうです。

ユーザーとしては、サクッとエンドツーエンド暗号化を導入してセキュリティを高めてほしいところですが…。司法とのバランス取りは、なかなか難しいのかもしれませんね。

Source: Reuter via 9to5Mac