Screenshot: ヤマダユウス型 via :Sony / YouTube

おうちライブの没入感が、次のステージに進むときが来ました。

ソニーが展開している立体音響技術「360 Reality Audio」が、今年からさらに拡充します。他社への技術ライセンス提供、対応機器拡大、ビデオコンテンツ配信、楽曲制作ツールの提供などが、CES2021にて発表されました。

ライブの臨場感をそのままに

「360 Reality Audio(360RA)」は、オブジェクトベースで実現された立体音響技術で、CES2019で発表されました。360度の全天球からサラウンドな音楽を味わえるのが何よりの特徴。楽曲制作時に音の位置をメタ情報として付与することで、スピーカーやヘッドフォンなどの対応機器で再生すると、サラウンドに試聴できるというものです。

似た技術としてDolby AtmosやDTS:X、Auro-3Dなどが存在しますが、映画向けか音楽向けか、はたまたチャンネルベースかオブジェクトベースかなど、それぞれ微妙に性格が異なるんですよね。360RAはヘッドホンなどの個人リスニングにフォーカスしているのも特徴です。

360RAのエコシステムが拡充

新たな取り組みとして、360RAと映像を組み合わせたビデオコンテンツの配信が始まります。早速CES2021にあわせて、ザラ・ラーソンによるライブ映像が「Artist Connection」アプリ内にて配信中。イヤホンやヘッドフォンで味わってみてくださいな(動画は制作の様子)。

また、360RAコンテンツはソニーの推奨ヘッドフォンとアプリを使えば、音場のパーソナライズもしてくれます。コロナ禍で配信形式のライブが注目されている昨今、おうちライブのQOLを上げるためにソニーのヘッドフォンを選ぶ、なんてアドバンテージもありますね。

360RAの普及のため、技術ライセンスの提供も始まります。内容は以下の通り。

・360 Reality Audio対応ヘッドホンで、より臨場感ある音楽体験を実現するために音場を一人ひとりに最適化するソニー独自技術のライセンス。

・360 Reality Audio対応スマートフォン、および車載オーディオで360 Reality Audioを再生するための技術ライセンス。

すなわち、360RAを使ったコンテンツ、スピーカー、ヘッドフォンなどを作りたい人や、360RAでのライブ配信をしたい人は、ライセンス契約のもとそれが可能になります。これもまた配信時代にはありがたい話ですね。詳細はこちら。

最後は、DAWのプラグインとして提供される「360 Reality Audio Creative Suite」。プラグインを使えば、個人制作でも360RAに対応した楽曲が作れるようになります。2021年1月末からDL販売開始予定。デモビデオも公開中。

個人で楽しむ「その場」の音楽

360RAに対応したワイヤレススピーカー「SRS-RA5000」「SRS-RA3000」も、今春以降発売が予定されています。サイズや値段は未定ですが、ヘッドフォンとはまた違う趣が味わえると慣れば、立体音響が好きな人にとってはニッチでハッピーなスピーカーが期待できそうですね。

360度ライブ配信やVRゲーム、VRマイクの普及のおかげか、だんだんと立体音響で音楽を楽しむ、みたいなスタイルはアリになってきた気がします。それこそ『フォートナイト』のSEは立体的ですし、知らずのうちに立体音響が身近になってるのかも。ステイホーム、配信需要、立体音響。このへん、わりと相性良さげ?

通常のステレオと360RAの比較試聴動画も置いておきます。この臨場感でフェス配信が楽しめれば…あぁ、これは確かにスピーカー欲しいかも。音楽と映像とビールで優勝できるかも。

Source: SONY Japan, YouTube1, 2, 3