Photo: 武者良太

ヌルヌルかつトロトロな滑らか映像はガチリアルさ強烈で、ヤバい。「ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP 〜本栖湖編〜」や「アルトデウス: ビヨンドクロノス」との相性、最高かもしれん。

見た目は従来機のVIVE Pro といっしょ。でも映像クオリティがグッと高まりましたHTCのVR用ゴーグル「VIVE Pro 2」。主にVRアミューズメント施設、VRアーティストをターゲットとした業務用VR HMDで、単体駆動はできず別途ゲーミングPCが必要となりますが、一般に手に入るVR HMDの中では最高画質を体験できるモデル(のはず)。

いったいどう変わったというのでしょうか。HTC NIPPONさんのご厚意で試してきました。

「ゴーグルのぞいている感」が少ない120度の視界

Photo: 武者良太

まず視野角が、110度から120度へとワイド化です。数字にすると10度の差ですが、広い範囲が見えるというか、ゴーグルのフレームが気にならなくなって没入感がグッと高まってきたー。狭ベゼル化の恩恵というと伝わりやすいでしょうか。これだけでも体感できる世界は大きく変貌しますね。

Photo: 武者良太

解像度も、片目1440×1600ピクセルから2448×2448ピクセルに向上。両目では 2880×1600ピクセル→4896×2448ピクセルの5Kクオリティ。オブジェクトに近づいてもジャギーが目立たず、実像感がある。そしてリフレッシュレートが90Hzから120Hzです。勢いよく振り向いても体内の加速度センサーと視界のズレとブレがほとんどなくなり、あれ、僕はいつ3D CGのワールドの中に転生したんだろ。

今までのVR HMDが窓からVRの世界を覗いていたように感じられたのに対して、VIVE Pro 2は本当にVR世界に足を踏み入れている感じがするんですよ。

Photo: 武者良太

「theBlu」という海の中に入れるVRコンテンツを見たのですが、(字面そのままの意味で)冷水を浴びているかのような、海の中の生物の柔らかさが指先に伝わってくるかのような錯覚も覚えたほどですよ。ここではないどこかに旅立っているという感覚が強烈。「theBlu」は2016年に作られたVRコンテンツですが、それでも体験レベルが大幅にアップデートするってやばくない? VIVE Pro 2を基準として新しいコンテンツを作ったらどうなっちゃうんだろう。

ハイエンドVRにふさわしいあれこれ

Photo: 武者良太

5K/120Hzの美麗な映像を、1本のDisplayPortケーブルで受け取れるというのも驚いたポイントです。DisplayPort 1.4から備わったDisplay Stream Compression(DSC)の技術を使って映像信号を圧縮しているのですが、そう言われても圧縮された弊害がいっさいわかりません。何かしらのノイズが発生していたとしても、人間の目ではわからないレベルに調整されているのかも。

ただし、 高解像度かつ高リフレッシュレートな映像を作り出すPC側には、ハイエンドクラスのGPUが求められます。仕様書には「 NVIDIA GeForce GTX 1060 あるいは AMD Radeon RX 480 同等かそれ以上 *フル解像度には、GeForce RTX 20 Series (Turing) or AMD Radeon 5000 (Navi) ジェネレーションもしくはそれより新しいもの」と書かれていますが、スペックをフルに引き出すには少なくともGeForce RTX 2080が必要ですって。

Photo: 武者良太

シャッキリと明瞭なサウンド、頭全体を抱きかかえてくれるかのような安定した装着感は従来機譲りです。いろんな頭のカタチや大きさに合わせることが求められる業務用VR HMDの良いところですね。そうそう、ハイレゾ認証もとったそうですよ。

個人でこのVIVE Pro 2を導入する価値はあるでしょうか。アタマぶんぶん振りながら、食い気味にありますね!と答えたい。アウトサイドイン方式のため部屋にセンサー(ベースステーション)を設置する必要があり、誰にでもおすすめできるわけではないのですが、ハイクオリティVRのためなら部屋の模様替えも辞さない方には、マジでプッシュしたい。

口元を中心とした動きを捉えるVive Facial Trackerと、身体の各部に装着してボディランゲージの精度を極められるVive Tracker 3.0とも合わせられますし、VR役者、VRミュージシャン、VRパフォーマーを目指す方にとっても最高の相棒となるでしょう。

気になるお値段はVIVE Pro 2本体のみで10万3400円。ベースステーションなどが含まれるフルセットが17万8990円 です。

Source: HTC