Photo: 武者良太

なにこのトランスフォーマーは! と思ったら、開発者の生駒さんはタカラトミーでトランスフォーマーのおもちゃを作っていた方だった変形機構のプロだったマジだった。

電気のチカラでスイッと走れる電動バイク。興味はあるけど置き場所がないし...と考えていた方に朗報かもしれません。プロダクトデザイナーの生駒タカミツさんが鋭意開発中の「ハコベル」(HACOBELL)は、たためば大型スーツケースくらいのサイズとなってマンションの玄関内にも入り、各パーツを展開すれば普通のスクーターと同じような感覚でスイッと乗れる電動バイクなんです。

Photo: 武者良太

ハンドルを引き上げ、シートを出し、ホイールベースを広げて走行可能状態にすると、輪郭は違えど普通の原付スクーターのような雰囲気じゃないですか。

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実際に乗ってみると、スクーターと変わらない感覚で走れます。いや、中央のフレーム部分でニーグリップもとい脛グリップできるから、フラットフロアなスクーターより頼れる感じがする。

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バッテリーが中央部にあることで、重量バランスも中央に集中していて、アクセルを大きくひねってもブレーキを強めにかけても姿勢がフラフラしにくい。前輪は普通のスクーターの足回りで段差を乗り越えるのもラク、後輪は電動キックボード用の小径インホイールモーターが使われていますが大きなリアサスペンションが入っており、しっとりとした乗り心地です。

Photo: 武者良太

掛け値抜きに、とても安定感が高い乗り物ですよコレ。普段からバイクに乗っている人はもちろん、バイクに乗ったことがない人でも安心して運転できそう。

Photo: 武者良太

畳んだときのサイズは615mm×645mm×262mm(開発中のモデルの数値です)。大型スーツケースのサイズくらいと記しましたが、実際に100リットルくらいのスーツケースと比べると背が低く、横幅広く、奥行き狭めって感じ。

Photo: 武者良太

このハコベルは、取っ手をもって引っ張って楽に運べるのもいいところですね。電動超小型モビリティの1つに電動キックボードがありますが、この畳んだ状態での運びやすさが二の次三の次の車両が多いんですよね...。

施設の許可がとれればエントランスからエレベーターまで引っ張って、オフィスまで持ち込んで机の下のスペースに入れておくことだってできちゃうはず。「貨物用のエレベーター使ってくれ」と言われるかもしれませんが、それでも盗難リスクを低減できるなら、仕事のアシとしても使いたくなりそう。

もちろん日本の法規にのっとった作り。ヘッドライト・ウインカー・前後ブレーキ・ブレーキランプ・ナンバー灯といった保安部品はすべて完備。開発中の車両も原付一種登録済みでナンバープレートも取得済み。乗る人の体重や荷物の重さによって変わりますが、最高速度40km/h、想定航続距離は70kmとご立派すぎでしょう。

Photo: 武者良太

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生駒さんがご自宅でボルト留めして溶接している開発車両のため、現状ではメカメカしい感じが香り立っていますが、輪郭はとっても可愛らしいデザイン。

「ホンダのモトコンポ(折りたたんでクルマのトランクに収納できる80'sな原付スクーター)のマネなの?」と言われることもあるそうですが、乗るだけじゃなくて愛でられるというポイントは同じでも、駐輪場がない家でも保管できるしポータブル電源にもなるあたり、現代の生活様式にもっとマッチさせた乗り物じゃないかな、と感じます。

Photo: 武者良太

前述しましたが、生駒さんはタカラトミーで海外向けトランスフォーマーのおもちゃを担当したお方。その後はハードウェアスタートアップのCerevoでプロジェクター搭載可変型ロボット「Tipron」を担当し、GROOVE Xに席を移してからは家庭用ペット型ロボット「LOVOT」の開発に携わったガチすぎるプロダクトデザイナーです。

現在は独立して株式会社ICOMAを設立。ハコベルの市販化を目指して開発に勤しむ日々を送っています。

新機体、初お披露目です!!
私生駒が自分でデザインし起業して作った駐車場要らずの“タタメルバイク”です。
試乗ではバイク乗りの方々からも好評でした!!市販化目指して開発してますのでぜひお見知りおきを。#ICOMA #ハコベル #HAKOBELL pic.twitter.com/FGS9iAmjIS

— 生駒タカミツ/ICOMA Inc. (@takamityu) October 3, 2021

個人的にも一人のバイク好きとして、変形ロボット好きとして応援したい乗り物、ハコベル。日本のメイカーズムーブメントがまた1つ花を咲かせるかと思うと胸が熱い!

Source: ICOMA