Photo: 三浦一紀

旅のお供に最適。

8月5日に、ニコンからVlogに適したミラーレス一眼「Nikon Z 30」が発売されました。Zシリーズのなかでも最小最軽量となっています。

これまでのZシリーズの機能を継承しつつ、Vlog向けとされているZ 30。福島県会津若松市への出張のお供に持っていき、動画はもちろん、静止画の描写や、使い勝手などをテストしてきました。

結論から言うと、「普段使いならニコンのなかでは最強では?」でした。

シリーズ最小最軽量だけどしっかり使えるミラーレス一眼

まずは外観を見ていきましょう。第一印象は「小さくて軽い」。サイズは約128W×73.5H×59.5Dmm、重さはバッテリー、SDカード込みで約405g。キットレンズのNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRは約135gなので、合わせて約540gです。ストラップで首からさげて歩いていても、あまり負担には感じません。センサーはAPS-CサイズのCMOSセンサー。有効画素数は2088万画素。Z 50やZ fcと同じです。

左がZ 30。右がZ 50。

ちなみにZ 50は本体重量が約450g。Z 50もかなり軽量だと思っていましたが、Z 30と比べると「あれ、ちょっと重い?」と感じます。それほどZ 30が軽いんです。

Z 30にはEVF(電子ビューファインダー)が搭載されていません。そのため本体の小型軽量化を実現しています。本体上部がフラットな形状なので、バッグ内での収まりがいいですね。

背面液晶はバリアングル式。そのためセルフィーにも対応できます。Vlog向けと銘打っているだけに、その辺は抜かりなしといったところでしょうか。

個人的にはグリップがZ 50とほぼ同じ感じで、しっかり握り込めるのが好印象。僕は動画よりも静止画メインで使うタイプなので、グリップはしっかりしているほうが好みなんですよね。

背面液晶はバリアングル式3.0型TFT液晶モニター。晴天下ではちょっと見づらいかも。

側面に各端子類が配置されている。

上からマイク、miniMHDMI、USB-C端子。

Z 50と背面を比較。ボタンの配置が若干異なる。Z 30(右)は拡大・縮小ボタンがある(Z 50はタッチパネル内に配置)。

上部から。シャッター周りのボタン配置が若干異なる。

Wi-Fi内蔵、Bluetooth内蔵、タッチパネル搭載、本体にUSB-Cケーブルを直接挿してバッテリーに充電または給電することができるなど、トレンドの機能はしっかり搭載されています。特にミラーレス一眼はバッテリーの持ちが短めなので、モバイルバッテリーなどからの給電・充電に対応しているのは安心できます。

ボディの機能的には、ほぼZ fcと一緒と考えていいでしょう。

静止画も動画もZシリーズらしいしっかりした描写

ということで、さっそく実写した静止画と動画をご紹介します。まずは静止画から。レンズはNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRを使用しています。

Photo: amito

正直、何の不満もないかも…。キットレンズのNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRがかなり優秀ということもありますが、カラーバランスも違和感がありませんし、隅々までよく解像されていて、抜け感がある描写をしてくれます。

お次は動画をチェック。

Z 30はボディ内手ぶれ補正がありません。レンズ側の手ぶれ補正に電子手振れ補正が追加されます。NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRは最大4.5段分の手ぶれ補正効果がありますが、手持ちで歩いたときなどは、結構手ぶれしてしまう印象。手ぶれ補正モードを「SPORTS」にすると多少手ぶれが軽減されます。

Z 30には人物に対する瞳AFと、犬・猫を自動判別する動物AFが搭載されています。これが動画撮影時に威力を発揮。特にセルフィーのときなどは細かくピントを合わせるのは難しいので、瞳AFが大活躍します。精度に関してもほぼ問題なし。Vlog撮影なら積極的に使っていきたいところです。

ちなみに動画の1回の撮影時間は最大125分(4K UHD時は35分)。モバイルバッテリーなどから給電しながら撮影もできるので、長時間撮影でも安心です。

Vlog向けのオプションが充実している

動画撮影メインの場合、一緒に使いたいのが別売りのミニ三脚「SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット」です。こちら、ミニ三脚としてはもちろん、手持ち撮影の際のグリップとしても活躍します。

本体も三脚も小型なので新幹線の簡易テーブルの上にも置けます。

閉じた状態ならばグリップとして使用可能。

これ着けていると、Vlog気分が上がります。

また、付属のリモコン「ML-L7」は取り外しできるようになっているので、離れたところからシャッター操作をしたい場合などに便利です。

そのほか、ウィンドウマフ「SmallRig ウィンドマフ3859」も別売りで用意されています。風切り音軽減に役立ちますので、動画メインの方は手に入れておくといいでしょう。

気になってしまった点

画質や性能に関しては、正直ほとんど不満を感じることはありません。Zシリーズの使い勝手や画質をそのまま継承しているので、安心して使えるという印象です。

ただ、不満点がないわけではありません。まずは背面液晶。EVFがないZ 30はこの背面液晶がファインダーになるわけですが、晴天下では見えづらいことも。別売りでもいいので、外付けEVFがあったほうがいいなと思いました。ニコンさん、どうですか。

もうひとつが、イメージセンサークリーニング機能がないこと。これはZ 50やZ fcでも同じなのですが、レンズ交換をすると結構な確率でセンサーにゴミが付きます。絞り込むと画像上にぼやーっとした黒い点が出てきますので、こまめに自分で清掃したほうがいいですね。まあ、小型軽量化とのトレードオフなのかもしれませんが、できればイメージセンサークリーニング機能はつけてほしかったなと思います。

普段使いに、旅行のお供に、手軽に使える本格派

今回の出張でZ 30を使ってみた感想は、「これで充分じゃない?」ってこと。ニコンのAPS-Cミラーレス一眼シリーズ(Z 50、Z fc、Z 30)は、とにかく小型。ボディもそうなんですがZマウントのDXレンズも小さくて、その上よく映るんです。本体がシリーズ最小のZ 30ならば、特にその辺りが際立ちます。

「SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット」と一緒に持ち歩けば動画撮影も快適。ミニ三脚って、あると便利だなと今回ひしひしと感じました。

正直なところ、荷物が増える旅行や出張では、できるだけカメラ持っていきたくないので、スマホで済ませてしまうことが多かったのですが、Z 30を使ってみたら、思ったほど負担に感じなかったんですよね。それで、スマホよりもいい画質で静止画も動画も思い通りの撮影ができる。旅行や出張のお供はもちろん、普段から常に持ち歩く日常カメラとしてすごくいいのではと思いました。

Nikon Z 30は8月5日より発売中。ニコンダイレクトでの価格は、ボディ単体が9万7900円、Z 30 16-50mm VRレンズキットが11万9900円、標準ズームに望遠レンズ「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR 」がセットになったZ 30 ダブルズームキットは15万700円となっています。

また、ニコンダイレクトでは数量限定で「SmallRig トライポッドグリップ3070」が無料で付いてくるキャンペーンも実施中。これ、結構お徳じゃないですか?

これからミラーレス一眼を始めようかという方、Vlogをやってみようかなと思っている方、旅行や出張用のカメラをお探しの方、ちょっと普段使いのミラーレス一眼がほしいなと思っている方、多分Z 30がちょうどいいカメラだと思います。

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Photo: 三浦一紀

Source: ニコン