Image: Ferrari

SUVにも跳ね馬の遺伝子。

モータースポーツの頂点に君臨するフェラーリが、初の4ドア4シーターモデル「プロサングエ」を発表しました。

居住性の良いフル4シーター

スポーツカーしか作らないフェラーリにとって基本は2シーター。カリフォルニアなど小さな後部座席のある2+2シータータイプの車種が、過去になかったわけではありません。しかし、その後部座席は非常に狭く、足をおろすスペースすらほとんどありませんでした。体格の小さい人が正座すればギリ乗れる?という感じで、実際に後部座席に人が乗ってドライブすることは、ほとんど想定されていないような設計だったのです。

Image: Ferrari Image: Ferrari

今回のプロサングエでは、フェラーリ史上初めて個々に調節可能な独立した4席シートを配置しています。身体をしっかりとホールドする後部シートは、広いスペースも相まって居住性も上々です。4ドア(しかも観音開き!)のSUVということで実用性は高そう。

新開発シャシーとサスでスポーティブさをキープ

しかし、そこはフェラーリ。実用性一辺倒を押し出してスポーツカーとしての矜持を無視するわけがありません。エンジンは6.5リットルV12、725馬力というフェラーリらしいスペックで、バランスの良いフロントミッドシップ。吸排気システムとタイミングシステムを再設計して、燃焼効率を大幅に向上させています。

Image: Ferrari

またシャシーも新設計されており、下部シャシー構造には軽量で強度の高いアルミニウム合金を採用。車格としてはフェラーリが過去に発売してきた2+2シータータイプよりも大きいのですが、シャシーが軽くなったことで、剛性とドライビング時の快適性は大幅向上しています。SUVということで車高は高めなんですが、各輪に電気モーターとセンサーで制御する「トゥルー・アクティブ・スプール・バルブ」なるサスペンションシステムを搭載して、背が高くてもスポーティブな走りを実現しているとのこと。

Image: Ferrari

エクステリアのマッシブな雰囲気は、SUVスタイルであっても確かにフェラーリらしいし、シートをはじめ居住性にこだわったインテリアもハイクオリティです。フェラーリファンからは「ふだん使いできるようなもっと実用的なモデルを」という要望が以前から多く寄せられてきたはずですが、自社の哲学を崩すことなくその要望に応えたのがプロサングエということなんでしょう。

納車は2023年第二四半期が予定されており、価格は39万ユーロ(現在のレートで約5600万円…円安恐るべし)。年間製造台数は2,000台程度と予想されますが、注目度の高い車種だけにこのお値段でも争奪戦となるでしょうね。う〜ん乗ってみたいっすね〜。

Source: Ferrari, YouTube