干ばつの間に乾燥したミシシッピ川で積み上がった岩。通常、この土地はすべて水中。 Image: Gettyimages

ミシシッピ川では今も続く干ばつによって川底に眠っていた遺物が幾つも発見されていますが、今度は大昔に絶滅したアメリカライオンのアゴの一部が出てきました。

ミシシッピ州オックスフォードの住民Wiley Prewittさんは10月末にローズデール付近の干上がった砂洲を探検していたところ、黒い歯が砂の中から出ていることに気付いたそう。

「その歯から肉食獣のアゴの一部だとすぐに分かりましたが、まさかアメリカライオンのものだとは思いませんでした」とPrewittさんはThe Sun Heraldにコメントしています。「確かにそのように見えましたが、信じられませんでした」

発見に沸き立つ化石の愛好家たち

The Sun Heraldによると、Prewittさんは発見した化石について専門家に意見を求めるため、10月29日にMississippi Fossil and Artifact Symposium & Exhibition(ミシシッピ化石と遺物シンポジウム&博覧会)に赴いたそう。同イベントの主催者が、アメリカライオンのアゴであると確認したのです。

化石の愛好家たちは、Prewittさんの発見に沸き立ちました。The Sun Heraldいわく、この氷河期のライオンの化石でミシシッピ州から出土したと知られているものはたった3つだけなんだとか。他の古代捕食動物の亡き骸は、西部の州で見つかる可能性が高いそう。約1万1000年前に絶滅したアメリカライオンは体重が500〜800ポンド(約227〜363kg)ほどで、3万4000年ほど前から北アメリカに生息していたと考えられています。

頂点捕食者の断片が見つかることは滅多にない

ネブラスカ大学の古生態学者Kate LyonsさんはEartherによる電話取材の中で、「その点については科学者たちの間で議論されていますが、活動の影響、とくに狩猟によるものだと考えています」と教えてくれました。これまでの研究で、最終氷期の間に人間が巨大ナマケモノやマンモスといった多くの大型哺乳類を狩って絶滅へと追いやったと示唆されています。

Lyonsさんはこういった巨大なネコ科が現代のアフリカライオンの、デカくて重量のある古代の近縁種だったと説明。捕食動物は他の哺乳類と比べて環境の中で多いわけではないため、このような化石が見つかることは珍しいと述べていました。

大きなネコ科に喜びを隠せないLyonsさんいわく、「こういった絶滅した哺乳類の断片の発見は前例がないわけではありませんが、アメリカライオンのような頂点捕食者は滅多にない」そう。

また、ミシシッピ川の干上がった場所で哺乳類の骨や化石を発見した場合には、それを地元の博物館に持っていくようにとコメントしています。「もし(化石が)脆いと感じるなら、壊してしまわないように慎重に扱ってください。ですが哺乳類の化石記録になるのは残存した堅い部分なので、概してかなり頑丈です」と述べていました。

干ばつによる発見と悪影響

今年は、バトン・ルージュ近辺の水位が低くなったことで1800年代後半に建造されたと思われる木造船が姿を現したとCNNが報じています。この船は1915年に暴風雨の被害を受けて沈没したと考えられているとのこと。

干ばつのおかげで川底に沈んでいたさまざまな財宝が見つかっているかもしれませんが、複数の州で輸送業に支障が出ています。クルーズ船は予定を変更せざるを得ず、はしけ船は川沿いで座礁。はしけ船は水位が下がったため、積荷量を20%減らさなくてはなりませんでした。

先月、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は米国が今年も乾燥した冬を迎えると発表。気候変動によって、乾燥した状態は深刻化しました。今年の初めには、国内の干ばつの42%は人間の活動による温暖化に原因があると見なす論文が発表されています。

切実な内容。最古のアルファベット「カナン文字」で書かれた文章が発見される イスラエルの文化人類学者が、カナン文字でかかれた最古の文章を発見。17文字、7単語で象牙のクシに彫られた文章に書かれていたのは、…シラミについて。象牙のクシが発掘されたのは、エルサレムから40キロほど離れた青銅器時代のテル ラキシュ遺跡。クシは約3.5センチx2.5センチほどの大きさで、歯の部分は折れてしまった状態。クシに書かれていたのは「この象牙で髪の毛と髭のシラミが取れるだろう」という切実な https://www.gizmodo.jp/2022/11/ancient-canaanite-sentence-lice-comb-israel.html

Source: WBRZ News, The Sun Herald, La Brea Tar Pits, National Park Service, NPR, Science Magazine, CNN,