Image: ROLAND

使いやすくて高音質。

あちこちで人気を集めているゲーム配信ですが、ゲーム音と実況の声のバランスがおかしかったり、そもそもの出音がひどかったりして、いまいち没入できないコンテンツが多々見受けられます。実況トークのスキルも重要ですが、その声がよく聴き取れなかったりすると興醒めですわな。

プレイ中はゲーム自体の音に実況トーク、さらにボイチャなども加わって、音声は結構カオスです。うまくバランスを取って聴きやすくしたいものですが、ゲーム配信者で高品位なオーディオインターフェースやミキサーを使っている人って意外に少ない模様。そもそもゲームの合間にミキサーいじったりってハードル高いし。

楽器メーカーならではの設計

ローランドの「BRIDGE CAST」はゲーム配信に特化されたミキサーです。楽器分野で培ってきた高音質設計とフレキシブルでイージーな操作体系を、ゲーミング用途に落とし込んだ新しいアイテムといえます。

PCとの接続はUSB-経由。入力系統はマイクのほか、AUX、チャット、ゲーム、ミュージック、システムなど豊富に用意されています。マイク入力にはローランド自慢の高音質マイクプリが内蔵されており、クリアでダイナミックなサウンドを再生できます。エフェクトやボイストランスフォーマーも充実。広い空間で喋ってるような響きを与えるリバーブなどはもちろん、自分の声を異なる年齢や性別にしたり、エイリアンが喋ってるような不気味な声に変えたりもできます。“パ”や“プ”、“ツ”を含む破裂音を和らげるローカットフィルターや、強いサ行の入った音をディエッサーも備えていて、実況の声を聴きやすく調整することができるのはなかなか便利です。サウンドの細かい調整はアプリ経由でPC上で行なうんですが、プレイ中の音声データ処理は本機内で行なうので、PCのCPUパワーに負荷はかかりません。

Image: ROLAND

モニターと配信のバランスを別々に

さらにBRIDGE CASTの最大の特徴は、配信用に流す音と、自分がヘッドホンでモニターする音を、別々のバランスでミックスできるように2系統の出力を備えていること。モニター用にはプレイしやすいようなバランスで音作りして、配信用には視聴者が聴き取りやすいように音作りできるわけです。ヘッドホンアンプも強力で、モニター時に聴こえる音もかなりパワフル。

Image: ROLAND

フェイスプレートのデータはローランドのサイトからダウンロード可能で、ゲーマータグやチームロゴデザインの入ったオリジナルステッカーを作ることができ、外装をカスタマイズできるのも楽しいですね。さらに今後は、数千曲の楽曲や効果音などもロイヤリティフリーで使えるようになるそうです(5月より開始予定)。配信にBGMを足したり、コンテンツをサウンド面でも演出できる恩恵は大きいです。

Image: ROLAND

サイズはデスクトップに置いてもちょうどいいサイズだし、シンプルなノブの操作でバランス調整できるので、ゲーム中に操作するのも煩わしくないでしょう。LEDでカラフルに光るのもカッコいい(LEDカラーの変更ももちろん可能)。やっぱりライブ配信は音が良くてナンボですからね。本気のゲーム配信者は導入を検討してもいいかと思います。発売は1月28日、価格はオープンです。

Source: ROLAND