フランス代表の優勝で幕を閉じた2018FIFAワールドカップ・ロシア。決勝戦は現地時間15日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領も観戦する中、モスクワのルジニキ・スタジアムで行われた。2-1とフランス代表のリードで迎えた52分、警察官のコスプレをした4人の男女が試合中のピッチに乱入。その背景を『AP通信』などが伝えている。

乱入者の正体は、ロシアのロックバンド「プッシー・ライオット」。政治色が強く、これまでにもプーチン大統領の再選に抗議するため、無許可でロシア正教会の大聖堂にてライブを行うなどの活動をしてきた。

クロアチア代表DFデヤン・ロブレンはセキュリティに協力して、ピッチに乱入した男性を捕らえた。そのことについて試合後、「あの時はチャンスだった。私は頭に来て、彼のことをつかみ、スタジアムから放り出したんだ」と怒りをあらわにした。ピッチに乱入した女性の1人は、フランス代表FWキリアン・ムバッペの下に行き、ハイタッチを要求。ムバッペは苦笑いを浮かべながら、その要求に応じた。

プッシー・ライオットはツイッターおよびフェイスブックで、犯行声明を掲出。「全ての政治犯を解放せよ」、「集会での不当逮捕をやめろ」といった要求を出している。

拘束された4人は、地元の警察署に連行。試合後には、厳しい尋問を受ける様子が、ロシアのソーシャルメディアに流された。なお、ロシア『インターファクス』は、観客の権利侵害、警察官制服の違法着用の罪で起訴され、最高1万1500ルーブル(約20万円)の罰金、160時間の社会奉仕を受ける可能性があると伝えている。