この夏の移籍市場でバルセロナから古巣のアトレティコ・マドリーにレンタルで移籍したFWアントワーヌ・グリーズマン。『GOAL』はこの移籍オペレーションの詳細を入手した。

今夏、財政難に陥るバルセロナから放出の可能性を示唆されたグリーズマンの態度は明白だった。プロフェッショナルとして、バルセロナにとって問題となるような言動をしないことを誓い、その代わりに移籍先となるクラブを自ら選択する権利を求めた。もちろん、彼が選んだ移籍先はアトレティコ・マドリー、それ一択である。そしてフランス代表FWは、古巣に復帰するため年俸の40%カットすら受け入れたのだった。……今季もバルセロナでプレーし続けていたならば、グロスで2600万ユーロを受け取れていたはずなのに。

アトレティコとバルセロナはグリーズマンの2022年6月30日までのレンタル移籍で合意。レンタル期間は、両クラブが合意する場合には1年の延長が可能となっている。グリーズマンの40%カットされた年俸を負担するのはアトレティコだが、他メディアが報じたようなバルセロナへのレンタル料支払いは存在しない。

そしてアトレティコのグリーズマン買い取りについて。アトレティコはレンタルの2シーズン目が始まる際に、バルセロナに移籍金を支払うことを約束した。が、それはグリーズマンが今季に50%以上の試合に出場した場合のみとなり、決して買い取る義務があるわけではない。出場率が50%を上回る際には、多少の変動はするものの4000万ユーロ近い額をバルセロナに支払い、フランス代表FWを完全移籍で加えることになる。

昨季に4億ユーロの損失を生み出し、極度の財政難に陥っていたバルセロナは、グリーズマンの放出によって人件費の削減に成功。これから1年後、アトレティコが4000万ユーロで買い取るならば、2019年夏に同クラブに支払った移籍金1億2000万ユーロの一部も回収できる。これに対してアトレティコは、今夏の移籍市場で最後の最後まで粘り続けて、市場が開いた頃には考えられなかった好条件でグリーズマン復帰を実現させることになった。