ミランのイヴァン・ガジディスCEOは、来シーズンに向けてドイツ人指揮官ラルフ・ラングニック氏を招へいする意向をすでに固めていると、イタリアメディア『スカイスポーツ』が6日に報じている。

新型コロナウイルスの影響による活動停止を経て、再出発したミラン。コッパ・イタリア準決勝セカンドレグでユヴェントスと引き分け、強豪ラツィオやローマに勝利を収めるなど現在公式戦5試合無敗(3勝2分け)。今シーズン最高のパフォーマンスを見せており、ミラン指揮官ステファノ・ピオリは、7日に行われるユヴェントス戦の前日会見において「これは私のミランだ」と自信をのぞかせている。

しかしイタリアメディアは、ピオリの契約はミランがチャンピオンズリーグ出場権を獲得した場合に限り、自動延長となることを指摘。このため、今シーズン終了後のピオリ退任はすでに決定事項であり、7日の試合がミラン指揮官にとって最後のミラン対ユヴェントス戦になると報じている。

そしてその背後には、ラングニック氏の姿が見え隠れしている。かねてより来シーズンのミラン監督就任の可能性が囁かれているドイツ人指揮官を巡っては、ミラン内部で対立が勃発。新監督の招へいを計画するガジディスCEOを批判したズヴォニミール・ボバン氏がチーフ・フットボールオフィサーの役職を解任される事態に至ったほか、クラブ運営上の全権を要求するラングニック氏の招へいには、パオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)も不快感を示してきた。

マルディーニ氏は現在、TDとしてクラブと2022年までの契約を結んでおり、新監督の選定もその任務に含まれる。しかし『スカイスポーツ』によると、ガジディスCEOはすでにラングニック氏の招へいを決断。ドイツ人指揮官にチームの指揮だけでなく、TDの役職やメディカル部門のスーパーバイザーも依頼することをマルディーニTDに伝達したようだ。

一方、ミランにおいて26ものタイトルを獲得してきたレジェンドに対しては、クラブの大使としての新たな役割を提案。しかしマルディーニ氏はこれまでも「イメージだけの役割に就くことはない」と話しているように、拒否する見込みとなっているようだ。