19日のリーガ・エスパニョーラ第20節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのグラナダ戦を1-0で制した。

バルベルデ前監督を解任し、その後任にクライフィスタ(クライフ信奉者)であるセティエン監督を招へいしたバルセロナの一戦目。バルセロナがいつの間にか置き去りにしていた美しきフットボールを愛する指揮官は、ルイス・スアレス、デンベレを負傷、フレンキー・デ・ヨングを出場停止で欠く状況で、GKテア・シュテーゲン、DFセルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ、MFブスケッツ、ビダル、ラキティッチ、FWファティ、メッシ、グリーズマンを先発で起用している。

まだ練習を開始してから1週間だったが、バルセロナはセティエン監督の哲学を色濃く反映したボールが主役のプレーを披露する。攻撃のビルドアップはS・ロベルト、ピケ、ユムティティが最終ラインに位置し、その前方にブスケッツを配する菱形の形。またJ・アルバが左ウィング、同ポジションを出発点とするグリーズマンが中央に移動し、そしてファルソ・ヌエベ(偽9番)のメッシがグラナダのDFとMFのライン間まで下がって配球役を引き受けるブスケッツらからパスをもらい、そこからチャンスの起点となっていった。

バルセロナの前半のチャンスは、ほぼすべてがメッシがライン間で前を向いた際に生まれている。が、フィニッシュまで持ち込んでもゴールには繋がらない。7分、ペナルティーエリア内右もファティがシュートも、これはGKルイ・シウバがセーブ。11分、メッシのスルーパスからアルバが抜け出し、横パスをファティが叩いたが、これは枠外へ。13分、メッシの直接FKはクロスバーの上へ。最後に45分、J・アルバのグラウンダーのクロスにメッシが左足で合わせたが、これはわずかに枠の左に外れた。

前半はスコアレスドローのまま終了。バルセロナのポゼッション率は、じつに81%を記録している。

後半もバルセロナがボールを保持しながらも攻めあぐねる展開は変わらず。また67分には、ここまで見事な改善を見せていたネガティブトランジションが緩慢になってしまい、エテキにポスト直撃となるシュートを打たれて肝を冷やした。しかし69分には、ヘルマンがメッシへのファウルによって2枚目のイエローカードを受け、バルセロナは数的優位を獲得。セティエン監督は退場劇の直後、ラキティッチとの交代でバルベルデ前監督には信頼されなかったBチームの宝石、リキ・プッチをピッチに立たせる。

すると77分、そのリキ・プッチを起点にして、バルセロナがついに先制点を獲得。リキ・プッチが左サイドでボールを奪取し、ブスケッツ、メッシと中央にボールを運ぶ。ペナルティーアーク付近のメッシは前方のグリーズマンにボールを出してエリア内に走り込み、グリーズマン、ビダルと繋がれたボールを再び受け取って右足のシュートを突き刺した。メッシは今季リーガ13点目。

ようやくゴールを決めたバルセロナ。セティエン監督はその後、79分にファティをカルレス・ペレス、83分にビダルをアルトゥールに代えて交代カードを使い切る。終盤はボールを保持することを最大の守備としてグラナダの同点弾を許さず、試合を通じたポゼッション率80%以上を維持しながら、終了のホイッスルを迎えている。なおセティエン監督が指揮官としてのデビュー戦で勝利を飾るのは、8試合目にしてこれがキャリア初のこととなった。

リーガでは2試合ぶり、公式戦では3試合ぶりに勝利を取り戻したバルセロナは、前日にセビージャを下したレアル・マドリーと勝ち点43で並び、得失点差によって今節も首位を維持している。