スペイン人の元審判が、先に汚職などの疑いで逮捕されたスペインサッカー連盟(RFEF)のアンヘル・マリア・ビジャール会長が審判たちをも支配していたことを暴露した。

1988年からスペインサッカー連盟の会長を務め、同国サッカー界の黄金期も築いたビジャール会長だが、先に汚職の疑いによって逮捕された。同会長がその権力を維持するために様々な工作を行っていたことはこれまでにも噂されていたが、スペイン人元審判アルフォンソ・ピノ・サモラーノ氏が、同国『エル・エスパニョール』にその一端を明かしている。

2001年にリーガエスパニョーラ1部の審判としてデビューを果たし、2013年に引退したサモラーノ氏。同氏はビジャール会長がスペインの審判技術委員会(CTA)を味方に付け、会長選挙における投票数を確保していたことを証言する。

「審判以外の規律について何かを言うことはできない。しかし、ビジャールは審判たちが自分に投票するよう仕向けていた。ビジャールが今年の選挙で目指していたのは、審判の投票数を増やすことだった。審判の投票は彼の管理下にあったんだよ」

サモラーノ氏はまた、ビジャール会長と反対の立場を取った審判が、その後に失墜したとも語った。

「数年前、ロペス・ニエトがビジャールと敵対する宣言を行った。その後に審判を集めた会議で、彼を追い出すための書面が配られた。私の両隣に座っていたペレス・ラサ、ダウデン・イバニェスはその紙に署名をすることを拒み、私もそうしたかった。しかし非難を受けたことにより、結局はサインをした」

「そしてそのシーズンの終わり、ペレス・ラサは国際審判員になるはずだったがそうならず、ベラスコ・カルバージョが代わりにその権利を得た。ダウデン・イバニェスもトップクラスの審判で、チャンピオンズリーグ決勝でも笛を吹ける能力があったが、2部に降格することになった」

サモラーノ氏は一方で、“ビジャラト”と呼ばれるビジャール会長による審判を介した試合操作があったことは否定している。

「私が知る限りはない。少なくとも、私は知らないよ。誰かにこのチームが勝たなければならないなどと言われたとしたら、そのことを訴えていたと断言できる」