ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、元同僚のバルセロナFWリオネル・メッシや日本移籍を決めた理由などについて語った。

バルセロナの下部組織出身であり、トップチーム在籍16年で9度のラ・リーガ制覇やチャンピオンズリーグ制覇4回など、数々のタイトルを獲得したイニエスタ。かつて“偉大なポニーテール”として人気を博したイタリアのファンタジスタ、ロベルト・バッジョ氏ですら、「イニエスタとだったらお金を払ってでも一緒にプレーしたい」とラブコールを送ったこともある。またスペイン代表指揮官のルイス・エンリケは、「ピッチにいる彼には目が4つある」と評しているが、イニエスタ本人が自身のプレースタイルについて語りつつ、キャリアを振り返った。

「僕のクオリティと才能はこれ。すべてを頭の中で考えるのが好きなんだ。ボールを受け取る前に、どこにチームメートや相手チームの選手がいるのかを把握し、できる限り活かそうとしている。頭の中でプレーを先読みしているんだ。僕はキャリアをずっとバルサで過ごしたが、そのプレースタイルや指導法は理想的だったよ。長きにわたって最高峰の選手たちの中で揉まれ、僕にとって非常に有益だった」

「1つの場所にいて自分は愛され、大切にされて幸せであるならば、そこを去る理由なんてない。かつて僕は故郷を離れ、12歳でバルセロナに移った。あのときは本当に困難でしんどかった。しかしバルサで成功を収め、最高峰の選手とプレーすることが僕の唯一の目標だったんだ。たった1つのクラブ、それもサッカー界におけるエリートクラブで過ごし、まるで映画のようなキャリアだったよ」

■メッシとC・ロナウドの“最強”論争

Cristiano Ronaldo, Iniesta, Messi

続いてイニエスタは、元同僚のメッシを称賛。FWクリスティアーノ・ロナウドとの“最強選手”論争にも触れた。

「レオについては色々なことが言われてきた。彼はすべてを兼ね備えているから、僕にとってナンバーワンの選手だよ。パスやアシスト、チームへの意識、ドリブルやゴールもある。長年にわたって、ほぼすべての試合において決定的になることができた。彼ほど決定力がある強い選手は見たことがないよ」

「メッシがナンバーワンならクリスティアーノは2番手?レオは到達できない別の存在。それでも人にはそれぞれ好みがあるからね。みんな比較するのが好きだけど、僕は比較できないと思う。ただ2人ともほとんど同じくらいのゴールを決めているよね」

また、かつてバルセロナにおいて確執が報じられたFWズラタン・イブラヒモヴィッチについて語った。

「イブラはどんなサッカーにもどんなチームメートにも適応できる選手。彼のような選手は付加価値でしかない。彼は世界最強選手の1人だよ。バルセロナでの経験は簡単ではなかったと思うが、彼とロッカールームを共にしたことは素晴らしい思い出だよ」

■日本移籍を選択した理由

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さらにイニエスタは、2018年のバルセロナ退団およびJリーグ移籍を決断した理由を語った。

「唯一、僕が課した条件は、バルサと対戦しないで済むということだった。ヨーロッパの他のチームでプレーするのは意味がない。退団を決めたのは、自分に大きな信頼を寄せてくれたクラブにおいて、自分の持てる力すべてを出し尽くすことができたと感じたから。選手としてさらに成長し、学び続けることを望んでいたので、別の国に行き、別のサッカーに挑戦したいと思ったんだ」