9日のリーガ・エスパニョーラ第23節、レアル・マドリーは敵地エル・サダールでのオサスナ戦を4-1で制した。

ひと昔は野次や罵倒の声も飛び交い、そういったことが厳しく取り締まられるようになった現在も、スペイン屈指の熱狂を誇るオサスナの本拠地エル・サダールに乗り込んだマドリー。ミッドウィークのコパ・デル・レイ準々決勝レアル・ソシエダ戦で、1.5軍を起用して敗退に追いやられたジダン監督は今回、GKクルトワ、DFカルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、メンディ、MFモドリッチ、カセミロ、バルベルデ、FWベイル、ベンゼマ、イスコをスタメンとした。

観客が力の限り声を振り絞るエル・サダールで、序盤に勢いを見せたのはオサスナ。インテンシティーで完全にマドリーを上回り、2分にナチョ・ビダル、4分にアルナイス、5分にルベン・ガルシアと次々にシュートを放っていった。そして14分、その威勢の良さがついにゴールにまで届く。CKからウナイ・ガルシアがダイビングヘッドでネットを揺らした。

完全に気後れしていたマドリーだったが、時間が経つに連れてオサスナのインテンシティーが落ち、反対に自分たちのインテンシティーを上げることで徐々に相手陣内で攻撃を展開できるように。そして30分台に立て続けにゴールを決め、スコアをひっくり返すことに成功した。

マドリーはまず33分、メンディのクロスに反応したベイルが体勢を崩しながらシュートを放ち、DFに当たってこぼれたボールからイスコがボレーでGKセルヒオ・エレーラを破った。そしてその5分後には、モドリッチの右CKをファーサイドのカセミロが頭で折り返し、S・ラモスも頭を使ってボールを枠内に押し込んでいる。

後半はマドリーもオサスナもインテンシティーを落とすことなくゴールを狙い続けるが、どちらも決定機を決め切ることができない。ジダン監督は71分に最初の交代カードを切り、ベイルとの交代でルーカス・バスケスを投入。また82分にはイスコを下げてヴィニシウスをピッチに立たせた。

そうして85分、レアル・マドリーが勝負を決定づける3点目を獲得。ベンゼマがモドリッチのスルーパスからペナルティーアーク付近まで進み、ボールをキープしてからペナルティーエリア内右に走り込むL・バスケスにパス。背番号17が叩いたボールは、S・エレーラに当たったものの、そのまま枠内に転がっている。ジダン監督は86分、ベンゼマをヨヴィッチに代えて交代枠を使い切る。するとアディショナルタイム2分、最終ラインを突破したバルベルデの折り返しからそのヨヴィッチがシュートを突き刺し、オサスナに引導を渡している。

リーガ5連勝の首位レアル・マドリーは、同日にベティス戦に臨む2位バルセロナに勝ち点6差をつけて、今節も首位を維持。連敗のオサスナは勝ち点28で暫定12位に位置している。なおウナイ・ガルシアとやり合うなどしたS・ラモスは、エル・サダールの一部観客に「ラモス死ね!」とのチャントを歌われ、さらにライターを投げられた。オサスナは処分を科される可能性があるが、エル・サダールは時代錯誤となってしまった熱さをいまだに保ち続けているようだ。