Jリーガーたちが世界トップレベルの選手に挑む――。

鹿島アントラーズは22日の『明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017』でスペインのセビージャと対戦する。

チームとしての激突も去ることながら、注目されるのが“個と個のぶつかり合い”だ。ヨーロッパリーグを計5回制覇した実績を持つ強豪には、世界トップレベルのプレーヤーが在籍している。彼らと対じし、鹿島の選手たちはどんなプレーを見せるのか?

今回はセビージャで特に注目すべきプレーヤー3人にフォーカス。スペインの大手メディア『マルカ』で記者を務めるロシオ・ゲバラが、彼らの特徴を解説していく。

3人目はセビージャがクラブ史上最高額の移籍金を投じて獲得したルイス・ムリエルだ。

■9番、10番、そして11番をこなす新エース候補

セビージャは“放浪息子”のフランコ・バスケスを呼び戻すために1500万ユーロ(約18億円)を使った。遡れば2009年、アルバロ・ネグレドをレアル・マドリーから獲得する際、1400万ユーロ(約16億8000万円)を支払った。

しかし今夏、クラブの首脳陣はその額を上回る移籍金を費やす決断を下した。

ルイス・ムリエル。イタリアのサンプドリアに対して支払われた額は、2000万ユーロ(約24億円)。クラブレコードとなる資金を投じたのだった。

彼は“第二のカルロス・バッカ”(現ミラン)と言える選手だ。バッカは2013年夏、ネグレドの後釜としてセビージャに加わり、2シーズンで公式戦通算49ゴールを記録。言うまでもなく、セビジスタたちはその輝きを覚えている。

同じコロンビア出身のムリエルには、バッカ以上の働きが期待されている。リーガ・エスパニョーラはセリエAより攻撃的なリーグだ。敵陣にスペースを見つけるのが容易であるだけに、リーグの水に馴染むことができたなら、今まで以上の活躍が見込めるはずだ。

課題があるとすれば、時折ボールを乱雑に扱って失うことがある、という点だ。しかし、もともと技術レベルの高い選手で、両足を高次元で使いこなせるだけに、欠点と向き合って改善に努めていけば、さらなるレベルアップが望めるはずだ。

彼はボールを持って敵陣深くに侵入していくことを好む。9番、10番、そして11番の役割を同時に果たすことができるクオリティを備え、ペナルティエリア内で得点を狙う動き、2列目でチャンスメイクをする動き、左右に開いてサイドの選手を助ける動きができる。

エドゥアルド・ベリッソ新監督のスキームに素晴らしくフィットする可能性は高いのではないか。

文=ロシオ・ゲバラ(マルカ紙セビージャ番) 協力=江間慎一郎

《プロフィール》
ルイス・ムリエル Luis Fernando Muriel Fruto
コロンビア/サント・トマス出身、1991年4月16日生まれ。
地元のデポルティーヴォ・カリでキャリアをスタート。その後、ウディネーゼ、グラナダ、レッチェなどイタリアやスペインのクラブに在籍。今夏、クラブ最高額となる2000万ユーロ(約24億円)でセビージャ入り。スピードと技術を武器にゴールに迫るストライカー。コロンビア代表。