バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWトーマス・ミュラーは退団する可能性があるのだろうか。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』によると、欧州4クラブが同選手の獲得に興味を抱いているという。

現在27歳のミュラーは2000年にバイエルンの下部組織に加入し、2009年にはトップチームに昇格。以降、公式戦395試合に出場し、161ゴールを記録。現シカゴ・ファイアーのMFバスティアン・シュバインシュタイガー、昨シーズン限りで現役を引退したフィリップ・ラームらと並び“バイエルンの顔”である同選手を巡って以前にもマンチェスター・ユナイテッドからの興味などが伝えられることはあったものの、バイエルン一筋のキャリアを送るだろう、と見られてきた。

しかし、以前は常に安定したパフォーマンスで相手ゴールを脅かしてきたミュラーは2016−17シーズンはリーグ戦において5ゴールにとどまり、キャリアで初めて伸び悩む様子を見せている。カルロ・アンチェロッティ監督の下では攻撃的各ポジションにおいて絶対的な地位を失いつつあり、今後に向けて不安を残すシーズンを過ごした。

そして、バイエルンはレアル・マドリーからコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスといったとりわけミュラーとのポジション争いが予想されるスター選手を買い取りオプション付きの2年レンタルで獲得。『シュポルト・ビルト』曰く、そのためチェルシー、アーセナル、リヴァプール、ユヴェントスがミュラーの現状を注視するようになり、獲得に成功する可能性をより楽観視しているとの見解が述べられている。

現在中国で行われるインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)の前日会見でアンチェロッティ監督はハメスについて「彼を誰かの代わりにするために獲得したわけではない。加えるためにとったんだ」とチーム力を高めるための補強であることを強調。また、カール=ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)も「トーマスはバイエルンに完璧にフィットしているので今でも“非売品”だ。この件について論じることはない」と同選手の退団の可能性を一蹴した。

その一方で、同CEOは「トーマスも我々も、昨シーズンに対する評価において意見が一致している。良いシーズンではなかった。だが、それに関しては問題はない。トーマス自身ももう少し良いパフォーマンスを出さなければいけないことを分かっているはずなのでね」と付け加え、ミュラーでもバイエルンにとってもはや絶対的な存在ではない考えを示している。同選手は新シーズン、プレーを通じて移籍報道を静められることができるかどうかに注目したいところだ。