アトレティコ・マドリーは5日、ガーナ代表MFトーマス・パーティー(27)がアーセナルに移籍することを発表した。

アーセナルはスペインプロリーグ機構にラ・リーガにトーマスとアトレティコの契約解除金5000万ユーロ(約62億円)を預け、両者の契約を解消させてガーナ代表MFの獲得を決めた。アトレティコの声明全文は、次のように淡白ものだった。

「ラ・リーガはこの月曜の23時28分、アトレティコ・デ・マドリーに対して、アーセナルの代理人が本部施設を訪れて、トーマス・パーティ選手の契約解除を実行したことを報告しました」

「このために選手は、2023年6月30日まで結んでいた労働契約を一方的に解消したことになります」

トーマスは2012年に母国ガーナを離れてアトレティコの下部組織に加入。その後、レンタルによってマジョルカ、アルメリアでプレーして経験を積み、2015年からアトレティコのトップチームに所属していた。ボランチを本職として、激しいアップダウンと度胸のある縦パス、強烈なミドルシュートを見せる同選手は次第にチームの中心選手となり、ディエゴ・シメオネ監督からは「ファンタスティックで、並外れている」と激賞を受けた。

だがトーマスのアトレティコの年俸はチーム内の最低クラスに分類でき、契約解除金も5000万ユーロと安価なままだった。アトレティコは契約延長交渉に臨んでいたものの、新型コロナウイルスのパンデミックによって予算に余裕がなく、同選手を満足させるオファーを提示できなかった。

一方のアーセナルは、ミケル・アルテタ監督が中盤の補強を熱望し、当初はリヨンMFフセム・アワールがトップターゲットとされていた。が、リヨン側がオファーを拒否。そして移籍市場最終日に、かねてより注目していたトーマスの獲得にシフトしたようだ。これまでガブリエウ・マガリャンイスやウィリアンを獲得していたアーセナルだが、指揮官が熱望した中盤の補強に成功している。

アルテタ監督は「我々は彼の姿勢と試合へのアプローチにとても感銘を受けている。彼は知的な選手だ。システムに溶け込み、クラブに貢献してくれることを楽しみにしているよ」と期待を込めた。