ドイツ人指揮官兼ディレクターのラルフ・ラングニック氏が30日付のイタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、自身の流儀などについて語った。

元ライプツィヒ指揮官のラングニック氏は昨秋、低迷していたミランと接触。翌シーズンの監督兼ディレクター就任を視野に数カ月にわたって交渉を続けた。しかし、ステファノ・ピオリのチームがシーズン終盤に快進撃を見せると、ミラン上層部はイタリア人指揮官の続投を決定した。ラングニック氏はこの決定について自身の見解を示した。

「答えは簡単。新型コロナウイルスがあったからだ。私は昨年10月末に連絡を受けたが、当時のミランは14位で降格圏まで3ポイント差だった。私の過去の仕事をよく知っていたので感動したよ。それからピオリは9勝3分の成績を残し、この話は終わった。変革という点では意見が一致していたが、この時点で即座にそれを行うことは賢明ではなかった」

また、1月の移籍市場でミランに加わったFWズラタン・イブラヒモヴィッチについて問われると、「38歳イブラヒモヴィッチのフィジカルには感嘆する。しかし私の仕事は常に価値を作り出すことであり、それを買うことではない」と強調。自身のスタイルや哲学を説明した。

「サッカー選手は、ほぼ無名の時期に発掘しなければならない。レッドブルにおいては継続してスカウトに力を入れていた。スカウトはどんな特徴を我々が求めているかを理解している。代理人から私に面白い選手を売り込んでくる場合もあるが、本当に上手い選手であるならば、我々の方が先に気づいていなければならない」

「私は“トレーネージャー”なんだ。トレーナーであり指導者であると同時にマネージャーでもある。そしてスポーツおよび経済面での結果は、同じプロジェクトの下で生まれるものだと考えている。また指揮官は、自身の戦術に適した選手を選び、他者の決断の影響を受けなければ、最大限の力を発揮するものだ」

■新体制となったローマに関心

続いてラングニック氏は、オーナーが交代したばかりのローマに関心を寄せた。

「ローマ市は世界的な大都市であり、ローマはヨーロッパにおいて伝統のあるクラブだ。20年前に3度目のスクデットを獲得し、最後にタイトルを制したのは12年前のコッパ・イタリアになる。成功を収めた実業家である新オーナーがいかにしてローマを成功の道へと再び導くのか、見守っていくのは面白いだろうね」