フランクフルトを率いるニコ・コバチ監督は、新加入のMF鎌田大地に満足しているようだ。ドイツ誌『キッカー』が同監督のコメントを紹介した。

7月31日午後に北イタリアでのプレシーズンキャンプを終えたフランクフルト。『キッカー』は鎌田を興味深い選手だとし、スピーディーな両足利きの選手、フランクフルトの攻撃陣を活性させる可能性を持つ存在として紹介している。

だが、コバチ監督はそんな同選手をどのポジションに置くのだろうか。指揮官は先日に行われたセリエA昇格組ベネヴェントとのテストマッチ(1−1)で4−2−3−1フォーメーションを採用。この一戦では鎌田をサイドに配置したが、3バックの布陣ではトップ下に近い位置で、中央とサイドを行き来する役割で起用することも考えられると伝えられた。いずれにしても鎌田の多様性に惚れ込んだ同監督だが、「20歳の彼について話すと、まるで賛辞が止まらなくなる」様子だそうだ。

コバチ監督は「ダイチはテクニックがとても優れており、プレーでは軽快さも見せてくれている。予測能力に長けており、周囲を見る目も持っている。それらをうまくできているよ」とコメント。さらに「彼はピンチから抜け出すために、いつボールを受けてキープできるか、いつダイレクトでつなげるべきか、理解している。それはとても良いことだね」と同選手の判断能力も称賛した。

ただし、身長180センチの鎌田だが、その細身の身体ですぐにブンデスリーガで通用するのか、またコバチ監督が重視するアグレッシブな守備をこなせるのかが気になるところだ。しかし、少なくともその一つの要素となる走力に関しては指揮官は疑っていないようだ。日本での鎌田のパフォーマンスデータに言及しながら、走りは以前から「国際基準を満たしていた」と懸念していないことを強調している。

そうすると、現時点において明確な課題として残るのはドイツ語能力のみとのこと。だが、これに関しては、コバチ監督が「マコトが彼を助けている」と指摘するとおり、ドイツ語が堪能な同胞の長谷部誠の存在により、今のところは大きな問題とされていない。

『キッカー』ではまた、鎌田がチームのブンデスリーガでの戦いの助けになり得るかについて、今後しばらくは様子を見なければいけないとの見解が述べられている。その一方で、同誌は20歳の若さでJリーグで65試合に出場し、13ゴール11アシストを記録した経験を指摘し、補強となるポテンシャルは十分に持ち合わせているとも見ているようだ。