インテルに所属する日本代表のDF長友佑都について、インテル情報サイト『FCInternews.it』が2日、特集を組んだ。

シーズン開幕前は退団間近と見られていた長友だが、新指揮官のルチアーノ・スパレッティの信頼を受け、レギュラーの座を勝ち取った。一方、今夏、インテルのフロント陣やファンの期待を受け、ニースから加入したDFダルベルト・エンリケは日陰の存在となっている。特集では、「インテル、安定のナガトモかダルベルトに賭けるか…スパレッティは“左サイドバックの呪い”に立ち向かう」と題し、同ポジションの状況を分析している。

■重要な選手…スパレッティの言葉が現実に

長友は2011年冬、チェゼーナからインテルに加入。以後は多くのライバルが登場したものの、ポジション争いに勝ち残り、インテルに残留してきた。スパレッティが若きブラジル人選手ではなく、長友に重きを置くことを決断すると、サポーターからは「左サイドバックの選手が何人もやって来たが、結局いつもナガトモがプレーしている」との声が漏れていたと指摘している。スパレッティはダルベルトの獲得直後から長友を軽視する意見に対し、「ナガトモを過小評価するな。彼は重要な選手だ」と反論しているが、これについて、「挑発のように見えた言葉がピッチで現実となった。セリエA第11節を終え、誰もが驚いた」と振り返った。

また今夏、長友に適切なオファーが届かなかったことにも言及している。このため「スパレッティは必要に迫られ、日本人選手をインテルに相応しいサイドバックに進化させようと取り組んだ」と指摘。攻撃面は逆サイドのDFダニーロ・ダンブロージオに任せ、長友に対しては主に守備の安定性を求めたと分析する。「相手に素早く対応し、右も左も両足使える。スパレッティが要求していたことを確実に実行」しており、「ナガトモは見事に応えてみせた」と称えている。そして「ナガトモはスーパースターではないが、現在のインテルにおいて自分の役割を果たせる選手」であると結論づけた。

一方、2000万ユーロ(約26億円)で加入したものの、インテルに適応できず苦しむダルベルトについては、「大きなミスで目立ったわけではないが、消極的な姿勢だ。トップクラブのレギュラーとしてプレーするには早かったのだろう」との見解を示している。だが「24歳で、あれだけの金額を支払った選手ならば、セリエAにおいてレギュラーとしてプレーする準備はできていて良いはず。そうでないならば、何かが上手くいっていない」と辛辣な意見を述べ、「現状ではナガトモでインテルは上手くいっている」と分析した。

最後に「飛びぬけて良いわけではないが安定したパフォーマンスをとるか、失敗に終わるかもしれないが選手に賭けてみるか」の選択を迫られたと指摘。インテルではクオリティの向上を目指し、DFアルバロ・ペレイラやDFアレックス・テレスらを迎えたものの、“左サイドバックの呪い”なのか、いずれも失敗に終わった過去に言及し、「スパレッティはお祓いをしたい思いだろう」と締めくくっている。