決して“懐古厨”になるわけではない。今もこれからも、フットボールは面白く、魅力的であり続けるだろう。

だが、昔話をするとき「あの頃は熱かった」と言いたくなる時代を誰しもが持っている。今をおとしめるのではなく、素晴らしくて懐かしい思い出として、心の中に残っている瞬間があるからだ。

1990年代から2000年代前半にかけ、ラ・リーガ(リーガ・エスパニョーラ)の熱狂を心のなかにとどめている人なら、この男の名前を聞いただけで数々のシーンが浮かんでくるのではないか?

フェルナンド・モリエンテス――。

ラウール・ゴンザレスとともに“史上最高の2トップ”としてレアル・マドリーに数々の栄光をもたらした名ストライカーである。その後、モナコやリヴァプール、バレンシアといったクラブでも活躍した元UEFAチャンピオンズリーグ得点王はこの度、ラ・リーガのアンバサダーとして来日。忙しいスケジュールの中、『Goal』と『DAZN』の独占インタビューに応じてくれた。

白い巨人のレジェンドはラ・リーガや日本サッカーについて、どのような見解を持っているのか? まずは7月22日に開催する『明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017』鹿島アントラーズ対セビージャ戦の見どころを聞いた。

■Jリーグは「成長し、進化している」

――まずは日本の印象について聞かせてください。何度か来日の経験がありますよね?

日本には5回ほど来たことがあります。レアル・マドリー、リヴァプール、代表チームの選手としても来たことがありますね。東京を少し観光することができて、とても良い印象を持っています。日本は少し遠いので、なかなか来ることができないのが残念ですけど、印象はとてもいいですよ。

――今回はラ・リーガのアンバサダーとして来日しました。昨年末のFIFAクラブ・ワールドカップ決勝の鹿島対レアル・マドリーを見ていたとうかがいましたが、Jリーグにどんな印象を持っていますか?

なかなかスペインでJリーグを見ることができないのですが、鹿島対レアル・マドリー戦によって注目を浴びるようになったと感じます。日本のチームがどのくらいの力を持っているのか、少しですが分かりましたから。

とても成長しているリーグ、進化しているリーグですよね。今回、Jリーグとラ・リーガがパートナーシップを結んだことによって、より一層Jリーグを知れるのではないかと思っています。選手だけでなく、リーグ同士の交流もしていきたいですね。

――『明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017』では鹿島とセビージャが対戦します。セビージャの注目点はどこになるでしょう? 最近ではマンチェスター・シティからノリート選手を獲得しましたね。

セビージャはとても魅力的なチームだと思います。新しい監督に(エドゥアルド・ベリッソ)なったのでどのようなプレースタイルになるか、まだ分かりませんが、基本的には「攻撃的なチーム」というところに変わりはないはずです。監督はラ・リーガを熟知していますからね。

プレーヤーを見ていくと、おっしゃる通り、ノリートが一番のスター選手になるでしょう。あるいはインテルから加入したエベル・バネガ。彼はチームの中心的な選手になると思います。他にもスティーヴン・エンゾンジなど注目すべき選手はいます。ただし、「誰が」というよりチーム全体が素晴らしいのがセビージャというクラブです。だからこそ、昨シーズンは優勝の一歩手前までいけたのだと思いますよ。

※第2回に続く

インタビュアー=大川佑(Goal編集長)

■フェルナンド・モリエンテス独占インタビュー掲載予定

第1回  元スペイン代表FWが抱く日本の印象と、鹿島対セビージャの注目点は?
第2回  モリエンテスに聞く古巣レアル・マドリーとジダン監督
第3回  モリエンテスが予想するリーガ優勝クラブは?レアル、バルサではなく…
第4回  「乾貴士と柴崎岳に良い印象を持っている」と元スペイン代表FWが語るワケ