元イタリア代表の指揮官チェーザレ・プランデッリが教え子であるFWアントニオ・カッサーノを擁護している。イタリア紙『レプブリカ』が25日、伝えている。

無所属期間を経てカッサーノは今夏、セリエAへ復帰するヴェローナへの加入が決まり、チームの練習に参加していた。しかし突然、「引退」、「続行」と発言が二転三転した挙句、最終的には一方的にヴェローナ退団および現役引退の意思を告げた。現役時代を通して繰り広げられた問題行動のフィナーレを飾る今回の騒動について、各方面から疑問の声が上がっていた。一方でイタリア代表の恩師であるプランデッリはカッサーノの決断を評価し、擁護している。

「いつものカッサーノ騒動などではない。成熟した男の決断だ。とても正直な決断だと思う。私はいつも彼についてそう思っていた。アントニオには大切な価値観がある。彼が大事に思う家族との絆が強い。この時期に決断したということは、ヴェローナの街やサポーター、会長、クラブなど皆へのリスペクトがあったからだ。刺激が感じられず、モチベーションを保てない場所には残りたくなかったのだろう」

プランデッリは2007年に妻を乳がんで亡くしており、2004年にローマ監督の座を退いたのも闘病中の妻に寄り添うためだった。このため家族を大切にするカッサーノの価値観を共有している。ただ引退を決断したカッサーノを称える一方、彼のプレーを見られなくなることを名残惜しんだ。

「かなり悩みぬいた上でのことであり、尊厳ある決断だと私は確信している。彼には大拍手を送るべき。まだ素晴らしいプレーを見せることができただろうから残念にも思う。ヴェローナのサポーターやサッカーファンもがっかりするだろう。彼のことは皆知っているし、ボールを持つとどんなプレーができるのかも知っている」