ドルトムントFWアーリング・ハーランドの争奪戦において、レアル・マドリーがリードする立場にいるようだ。スペイン『アス』が報じた。

21歳で迎えた2021-22シーズンも、公式戦7試合で9ゴール4アシストを記録しているハーランド。ドルトムントに加入してからの成績では、公式戦66試合66ゴールと並外れた数字を残している。

その去就には世界中のビッグクラブが関心を払っているとされるが、市場価値はパリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・ムバッペの1億6000万ユーロに次ぐ1億3000万ユーロと伝えられており、争奪戦は極めて激しいものだ。

その中でも、レアル・マドリーはムバッペの次に優先するターゲットに定めていると考えられており、最も有利なポジションに立っているという。ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、ライバルとなるPSGの手口を以下のように非難している。

「(レアル・マドリーは)2億ユーロもの選手を売却しており、ムバッペとハーランド両方と契約できる資金がある。資金を失っていないだけでなく、売り抜けているんだ。理解できないことは、4億ユーロの損失を出し、5億ユーロのサラリーを抱え、そのうえでムバッペに出されたようなオファーを拒否できるクラブがあるということだ。フランスでは財政管理におけるルールが破綻しており、それが欧州の市場に打撃を与えている。UEFAのシステムは間違っているよ」

また、バイエルンの元CEOであるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏も「バイエルンはロベルト・レヴァンドフスキの残留に視線を向けており、ハーランドとの契約は大きな投資だ。リヴァプールに行くこともないと思う。オーナーを良く知っているがそれほど財源をオープンにする人物ではない」と分析している。

一方で「ハーランドについてだが、彼がレアル・マドリーを除外することはないだろう。もしかしたら彼らはもう少し財布のひもを緩めてハーランドとムバッペを手に入れるかもしれないね」と、レアル・マドリーが有利であることを強調した。

選手当人がサンティアゴ・ベルナベウでのプレーを夢見ていると報じられるうえ、ドルトムントと良好な関係を築いていることもポジティブ要素として挙げられるレアル・マドリー。しかし、懸念されることはあり、それはやはりPSGに関連することのようだ。

ハーランドの代理人を務めるミーノ・ライオラ氏は、ジャンルイジ・ドンナルンマとマルコ・ヴェッラッティというPSG在籍選手をクライアントに抱えており、PSGとの関係は密接だ。同氏は常にサッカー選手のキャリアに大きな影響を及ぼしてきており、レアル・マドリーにとっては不安な要素となっている。

とはいえ、『アス』がハーランドに近い人物からの情報として報じたところでは、移籍の決断は金銭面以上にスポーツ面に立って下されるという。PSGではネイマールやリオネル・メッシとの3トップを組めることが魅力的だが、前者は29歳、後者は34歳だ。対するレアル・マドリーは21歳のヴィニシウス、22歳のムバッペとのトリオを用意できる可能性があり、そうなれば今後10年間にわたってサッカー界を席巻するものとなるかもしれない。