かつてチェルシーやアーセナルなどで活躍した元フランス代表DFウィリアム・ギャラスは、モナコでまだ1シーズン活躍したにすぎないキリアン・ムバッペを「世界最高の選手になるために生まれてきた」と絶賛している。

18歳のムバッペは昨シーズン、所属するモナコをリーグ・アン優勝に導くプレーで世界中の注目を集め、一躍スターダムへと駆け上がった。さらに、このティーンエイジャーはリーグ戦だけでなく、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントでも6ゴールを記録。ヨーロッパの並み居る強豪クラブを押しのけ、チームが準決勝に進出する原動力となり、世界でも頂点に近いビッグクラブの関心を集めることに成功している。

レアル・マドリー、バルセロナ、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティそしてアーセナルなど、複数のチームが若きフランス代表を引き入れたいと考えている。ギャラスはこうした動きにも驚きはないとしている。

「彼は世界最高の選手になるべくして生まれてきたんだ」と話し始め、ムバッペの才能には驚嘆の声を上げている。

「彼の話し方や人生の決め方は信じられないね。彼はまだ18歳なんだ。だけど彼は本当に、本当にプロフェッショナルな選手だよ。彼は自分が望むものが何かわかっているんだ。驚きだよ。あの年頃で彼みたいな振る舞いができる選手を見たことがないね」

William Gallas Betsafe Star Sixes

ムバッペは、彼と同様にモナコで若くして台頭したティエリ・アンリとしばしば比較される。だがギャラスは別のスター選手との類似性を指摘する。

「皆が彼とアンリを比べたがるよね。確かにアンリはかつてモナコでプレーしていた。だけど彼はアンリと異なるプレーをする。私はむしろネイマールに似ていると思うんだ。彼の脚、技術面、走り方、そして多くのスキルを持っている点だ。あの少年をよく見てほしい。彼はネイマールと比べられるべき選手だよ。彼らは良く似ている。もし彼にとって全てが揃えば、ムバッペは世界最高の選手になるだろう」

ムバッペは現在までにモナコで多くのことを成し遂げた。だがギャラスは、いまはまだ動くべき時ではないと考えている。

ムバッペの目標は2018年のロシアワールドカップに出場することだ。かつてアーセナルでプレーしたギャラスは、より長期的な視野に立ち、少なくとももう1年モナコに残るのが良いと主張した。

「彼はまだ若い。モナコにもう1年は残るだろう。来年はワールドカップがある。残るのが良い選択だと私は思うよ。昨シーズン、彼が数試合しかプレーできていなかったら、まだ何も始まってすらいなかっただろう。いまの彼は去年とは全く違う状況にある。いま彼はスターティングメンバーだ。ムバッペは今後新たに起きるすべてにうまく対応する必要があるんだ。もし彼が昨シーズンと同じことを続けることができれば、来シーズン以降、彼は間違いなく世界最大級のクラブに移籍するだろうね」

Kylian Mbappe France 2017

ムバッペの前進は彼の強い精神力に支えられているとギャラスは語る。

「彼について人々が知っているのは、彼が才能あふれる選手ということさ。それ以上の秘密はないよ。彼のメンタルについてはあまり知られていないけどね。彼は多くの目標を頭の中に描いている。それが若い選手にはとても重要なんだ。望むことを達成する、その目標を立てることが大切なんだよ。私は彼が成功したいと望んでいることを知っているんだ。彼はフランスにとってのアンリ、ポルトガルにとってのクリスティアーノ・ロナウド、ブラジルにとってのロナウドのような選手になりたいんだ。彼はフットボールの世界に大きなインパクトを与えたいんだ」

いまだ去就が不透明なムバッペ。モナコでのプレーを続けるにしろ、さらなるステップアップを果たすにしろ、強い精神力を持って成長を続けていくことに誰も疑いは持たないだろう。

文=ピーター・ストーントン/Peter Staunton