現地時間2日、イングランド・プレミアリーグは第25節が行われ、トッテナムはホームにマンチェスター・シティを迎えた。

数々の名勝負を繰り広げ、今回が通算23回目の対戦となるジョゼ・モウリーニョ監督とジョゼップ・グアルディオラ監督。モウリーニョにとってはキャリアで最も敗れた相手(PK戦による1敗を含む11敗)との対戦となるが、初めてトッテナムの指揮官として迎える対決に注目が集まった。

試合はアウェーのシティがボールを回し、トッテナムがカウンターで迎え撃つ展開で進む。12分には、ラヒーム・スターリングのカットインを止めに入ったデレ・アリが接触した際に足を踏まれ、起き上がれず。イエローカード提示後に危険な行為のためVARの確認が入ったが、レッドカードにはならず、ベンチで映像を確認したモウリーニョ監督はショックを受けた表情を見せた。

27分にはシティに決定機。高い位置でボールを奪ったリヤド・マフレズのスルーパスに抜け出したセルヒオ・アグエロがそのまま流れるようにシュートを放つも、右のポストを叩いて外れる。

攻勢を続けるシティは36分、エリア内でアグエロがセルジュ・オーリエに倒されるが、マイク・ディーン主審はノーファールと判断して流す。しかし、それから約2分が経過したところで突如VARでこのプレーが振り返られ、PKの判断が下される。

2分間もプレーが進んでいただけに、場内からは審判団へ大ブーイングが飛び、ベンチのモウリーニョ監督は笑うしかないといった表情。シティにとっては先制の絶好機となったが、イルカイ・ギュンドアンが蹴ったPKはGKウーゴ・ロリスが完全に読んでストップする。このこぼれ球を詰めたラヒーム・スターリングとロリスが交錯して再びPKかと思われたが、VARの結果、今度はノーファールの判定。ホームサポーターが狂喜乱舞する中、トッテナムからすればノーファールならばシミュレーションでイエローカードなのではと抗議するも、スターリングに2枚目のイエローカードは出されなかった。

ジャッジに振り回されながら、互いにスコアレスのまま迎えた後半、トッテナムに前半1本もシュートを打たせなかったシティは49分、カウンターからスターリングが抜け出したところをジャフェット・タンガンガが止めるも、飛び出したGKロリスと味方同士で接触。こぼれ球をアグエロが狙うも、ここはカバーに入ったDFがブロックし、さらに拾ったスターリングがゴール前にラストパスを送るが、滑り込んだギュンドアンのシュートはゴール上へと打ち上げてしまう。

60分、CKからのカウンターでスピードに乗って突破を図ったハリー・ウィンクスを体を張って止めたオレクサンドル・ジンチェンコが2枚目のイエローカードで退場。シティは残り30分以上を10人での戦いを余儀なくされる。

するとそのわずか3分後、CKをショートでつなぎ、ルーカス・モウラの右クロスを胸で受けたステーフェン・ベルフワインが素早く右足を振り抜いてゴール右へとボレーを突き刺し、数的優位のトッテナムが均衡を破る。

今冬に加入し、デビュー戦で大仕事をやってのけたベルフワインだったが、足をつってしまい70分にエリック・ラメラと交代。さらにデレ・アリを下げてタンギ・エンドンベレを投入する。

すると71分、エンドンベレのキープから鋭いクサビのパスをペナルティーエリア手前で受けたソン・フンミンが一瞬フリーとなり、そのまま右足を一閃。ブロックに入ったDFの足先に当たってコースの変わったシュートがゴール左へと突き刺さり、トッテナムが決定的な追加点を奪う。

シュート2本で2点を奪う効率の良さを見せるトッテナムに対し、数的不利に加えて2点のビハインドと苦しくなったシティはマフレズに代えてガブリエウ・ジェズスを投入する。しかし、より守備に重きを置いてカウンター重視となったトッテナムを相手に10人で点を奪うのはシティといえど至難の業。84分には足を痛めたスターリングがベルナルド・シウバとの交代を余儀なくされる。

同じタイミングでルーカスに代えてエリック・ダイアーを投入し交代枠を使い切ったトッテナムは、モウリーニョのチームらしく試合を終わらせにかかる。シティは諦めずにトッテナムゴールを目指すが、アディショナルタイムの5分間を含めて最後まで守護神ロリスの牙城を崩せず。逃げ切ったトッテナムが勝ち点3を手にし、シティは今季6敗目で首位リヴァプールとの勝点差は「22」に開くこととなった。

■試合結果
トッテナム 2-0 マンチェスター・C

■得点者
トッテナム:ベルフワイン(63分)、ソン・フンミン(71分)