『The Athletic』は、チェルシーがフランク・ランパード監督を解任した理由を報じた。

2019年夏に現役時代に活躍した古巣チェルシーに指揮官として帰還したランパード監督。1年目は移籍禁止処分の影響もあり、既存戦力に若手を融合させてトップ4入りを果たすなど大成功を収める。そして迎えた2シーズン目、クラブは2億2000万ポンド(約312億円)を超える資金を投じて同指揮官をサポートしたが、直近の5試合でわずか1勝に終わるなどプレミアリーグ9位まで後退し、25日に解任が決まった。

今回のランパード監督解任の背景は単に成績不振だけではないようだ。理由の一つに挙がるのが、ディレクターのマリア・グラノフスカイア氏との確執。最初の緊張は12カ月前までさかのぼり、移籍禁止処分が解除された昨冬の移籍市場で補強を渋ったクラブ首脳陣に対して、同指揮官は公の場で暗にクラブを批判する言葉を口にしていた。

さらに、GK史上最高額で獲得したケパ・アリザバラガの待遇も両者の溝を深めた様子。昨シーズン、ランパード監督はミスが相次ぐ守護神をベンチへと降格させ、シーズン終了後に新GKの獲得を要求したが、クラブはスペイン代表GKの自信回復が先決であると指揮官に伝えたようだ。一方のケパ自身も、指揮官のやり方に納得できず、十分にサポートしてもらえなかったと感じていたとされている。

その他にも、クラブ首脳陣が高く評価するアントニオ・リュディガーの放出や、7000万ポンド(約99億円)を超えるウェスト・ハムのデクラン・ライス、バーンリーのジェームズ・タルコウスキー獲得などをランパード監督が要求したことも事態をさらに深刻化させたようだ。

また、ドレッシングルームでも指揮官は求心力を失っていた模様。直近の不調を受け、ランパード監督が公の場で選手を批判する姿は、チームに良い影響を与えていなかった。

そして、レスター・シティ戦の0-2という結果がランパード監督にとどめを刺したと考えられている。