22日のラ・リーガ第32節、カンプ・ノウを舞台としたバルセロナ対ヘタフェは5-2でバルセロナの勝利に終わった。ヘタフェMF久保建英は2試合ぶりの先発、さらには同チーム初フル出場を果たして、PK奪取の起点となるなど存在感を放っている。

首位アトレティコとの直接対決を残しており逆転優勝が自分たち次第のバルセロナと、残留を最後まで争う気配のあるヘタフェとの対戦。ヘタフェのボルダラス監督は前節レアル・マドリー戦(0-0)から中3日というタームの短さ、また週末に絶対に勝たなければならないウエスカ戦が控えているためにローテーションを採用し、久保を先発で起用している。基本システムは5-4-1で、久保は左サイドハーフを務めた。

試合は予想通りバルセロナがボールを保持して、ヘタフェが速攻からゴールを狙う展開となる。バルセロナは4分にメッシがシュートまで持ち込むも、これは左ポストに直撃。対するヘタフェは左サイドの久保を起点にしてチャンス創出を目指し、日本人とバルセロナの右サイドバック・ミンゲサのマッチアップが目立った。

そして8分、得点が生まれる。決めたのはバルセロナ。得点者は調子が良さそうなメッシだった。ブスケッツのスルーパスから最終ラインを突破した背番号10は、ジェネの後方からのプレスにもバランスを維持してそのままペナルティーエリア内に入り込み、左足のシュートでネットを揺らした。

ビハインドを負ったヘタフェは10分、右サイドからのクロスに久保が飛び込むが、ミンゲサとの競り合いでボールを枠に向かわせることができず。しかし、その場面でミンゲサが足首を痛めたようでピッチの外へ出ると、その間に同点に追いつく。12分、久保を絡めた左サイドでの崩しからペナルティーエリア内のククレジャがクロスを送ると、ラングレのオウンゴールを誘発した。ミンゲサは、その後にピッチに戻っている。

同点に追いついたヘタフェだったが28分、DFラインとGKの連係から再び失点を喫する。ハイプレスの前にチャクラがバックパスを出すと、ボールは前に出ていたGKソリアの横を通り過ぎて、ヘタフェ守護神の懸命なダッシュもむなしくそのまま枠内に収まった。こうして勝ち越したバルセロナは、その6分後には3点目も記録する。空中戦からのルーズボールをペナルティーエリア内右のメッシが右足で直接叩くと、これが左ポストに直撃。メッシが跳ね返ったボールにいち早く反応して、左足のシュートを決め切った。

メッシはこの試合2点目で、今季ラ・リーガ得点数を25に伸ばした。12シーズン連続で25得点を決めた史上唯一の選手である。

ハーフタイム、ボルダラス監督はマクシモビッチ、アレニャー、ククとの交代でアランバリ、コフィ、サビトを投入。迎えた後半、ヘタフェはハイプレスを仕掛けてバルセロナのゴール近くでボールを奪おうとするが、うまく機能しない状況が続いた。ボルダラス監督は63分にアンヘルをエネス・ウナルと代え、一方のクーマン監督はセルジ・ロベルトとの交代でトリンコンをピッチに立たせる。

そして67分、精力的なプレーを見せ続けてきた久保がついに見せ場を迎える。久保は前線からのプレスでボールを奪取し、すかさずグラウンダーのクロス。シュートに持ち込もうとしたエネス・ウナルがアラウホに倒されると、VARも介入した結果PKの笛が吹かれた。このPKをエネス・ウナルが決め切り、ヘタフェが1点差に詰め寄った。

3-2となった後にはヘタフェが勢いを強めて、バルセロナがゴールに近づけない状況が続く。クーマン監督は74分にミンゲサをユムテティに代え、ボルダラス監督は76分にチェマをミランダに代える。すると87分、バルセロナがメッシのCKから、アラウホがヘディングシュートを決めて4点目。追いすがるヘタフェを引き離すと、アディショナルタイムにはペナルティーエリア内でグリーズマンがチャクラに倒されてPKを奪取し、グリーズマン本人がこれを決め切って結局、ヘタフェに3点差をつけて試合を終えている。

先週末にコパ・デル・レイ決勝に臨んだために消化が1試合少ないバルセロナは、首位アトレティコと勝ち点5差、2位レアル・マドリーと勝ち点2差で3位に位置。ヘタフェは勝ち点31で15位につけ、降格圏18位ウエスカとの勝ち点差は4となっている。