1日のラ・リーガ第34節、アトレティコ・マドリーは敵地マルティネス・バレーロでのエルチェ戦に臨み、1-0の勝利を収めた。

今季ラ・リーガも残すところあと5節。シメオネ監督は優勝した2013-14シーズンには残り5節で「試合から試合へ」を「決勝から決勝へ」と変え、首位を走り続けた今季の目標も「残り5節まで優勝の可能性を残すこと」と語っていた。目前の試合にのみ集中する彼の率いるアトレティコがその哲学を忘れず、しかし優勝を見据える時期がついにやって来たのだ。

シメオネ監督はこの一つ目の決勝戦で、前節復帰したジョアン・フェリックス、さらにコケをベンチスタートに。GKオブラク、DFサビッチ、ヒメネス、エルモーソ、MFトリッピアー、マルコス・ジョレンテ、コンドグビア、カラスコ、FWアンヘル・コレア、レマル、ルイス・スアレスを先発としている。

アトレティコは前半から、流石は決勝に臨んでいるというパフォーマンスを披露。コンドグビアが好守にわたって幅を利かせながら、エルチェを圧倒した。だが16分にM・ジョレンテの横パスからL・スアレスが決めたシュートがVARによりオフサイドを取られるなど、そのパフォーマンスをなかなかスコアに反映できない。

アトレティコが決定機を決め切ったのは、23分のことだった。カラスコがゴールライン際からペナルティーエリア内左に侵入してマイナスのクロスを送り、M・ジョレンテが右足でダイレクトシュート。ボールは目前にいたホセマに当たりながらも枠へと向かい、そのままネットを揺らした。M・ジョレンテは今季12点目。

アトレティコはさらに前半アディショナルタイム1分、A・コレアのシュートをディエゴ・ゴンサレスが肘で止めたとしてPKを獲得するが、これはVARを交えた結果取り消されることに。結局、エルチェに1本もシュートを許さなかったものの、1点のリードのみで試合を折り返すことになった。

後半になってもアトレティコの優位性は変わらなかったが、前半よりもインテンシティーは落ちてエルチェの反撃も許すことに。シメオネ監督は57分に最初の交代カードを切り、レマルとの交代でジョアン・フェリックスを投入。さらに65分にはA・コレアをコケ(これでラ・リーガ350試合出場)もピッチに立たせている。

しかしアトレティコの前半の勢いは、それでも戻らない。シメオネ監督は82分にヒメネス、L・スアレスも下げてフェリペとサウールを投入。終盤にはJ・フェリックスが決定機を決め切れない場面があり、バラガンにわずかにクロスバーの上に外れるシュートを放たれるなど、薄氷を踏むような思い出試合を進めていく。

そして89分、アトレティコにとって薄氷にひびが入る出来事が……。エルチェのクロスボールからM・ジョレンテのファウルが取られてPKを献上。キッカーのフィデルが蹴ったシュートにはオブラクの横っ飛びも届かなかったが、しかし左ポストに当たったことで、何とか失点にはならなかった。アトレティコは結局、1-0という得意とするスコアで勝利を手にした。

2試合ぶり勝利の首位アトレティコは、2位レアル・マドリーと3位バルセロナの勝ち点差を暫定で5に、4位セビージャとの差を暫定で6にまで広げている。