10日にラ・リーガ第30節、レアル・マドリーとバルセロナのクラシコが行われ、2-1でマドリーが勝利を果たした。

今回のクラシコは、少し前までは考えられなかったラ・リーガ優勝の行方を左右する一戦に。マドリーもバルセロナも、勝利すれば暫定で急失速の首位アトレティコ・マドリーを抜くことができる。

バルセロナはこの試合でも3-4-2-1の3バックシステムを採用。GKテア・シュテーゲン、DFミンゲサ、アラウホ、ラングレ、MFデスト、ブスケッツ、デ・ヨング、ジョルディ・アルバ、FWメッシ、ペドリ、デンベレをスタメンとした。一方のマドリーも3バックで臨むことが噂されていたが、こちらは4バックを使用。GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ミリトン、ナチョ、メンディ、MFカセミロ、モドリッチ、クロース、FWバルベルデ、ベンゼマ、ヴィニシウスを起用している。

試合は攻守が激しく入れ替わる展開。マドリーは基本的に4バックではあるものの、バルベルデがオーバーラップするJ・アルバをマークするために5バックにもなり、バルセロナの攻撃にうまく対応していく。そして13分、そのバルベルデを起点に先制点を獲得。ウルグアイ代表MFが中央からドリブル突破を仕掛け、飛び出してきたJ・アルバを交わして右サイドにスルーパス。これを受けたルーカス・バスケスがグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドのベンゼマが巧みな右足のヒールシュートでネットを揺らした。

スコアを先に動かしたマドリーはさらに28分、速攻を仕掛けたヴィニシウスがペナルティーエリア手前で倒されてFKを獲得し、そこから追加点を獲得。キッカーのクロースが蹴ったシュートは壁の端に位置したデストの背中、ゴールライン上のJ・アルバの頭に当たって枠内に吸い込まれた。

2点のビハインドを負ったバルセロナは、バルベルデも加えたマドリーの最終ラインを崩し切ることができず、さらにマドリーの鋭いカウンターにも手を焼くことに。一方でマドリーは41分にルーカス・バスケスが負傷。ジダン監督は代わりにオドリオソラを投入した。前半アディショナルタイム、バルセロナはメッシがCKから直接ゴールを狙ったが、これは惜しくもポストに直撃。マドリーが2点リードを維持したまま試合を折り返すことに成功している。

ハーフタイム、クーマン監督はデストとの交代でグリーズマンを投入。そうして激しい雷雨とともに迎えた後半、4-3-3にシステムを変更してパフォーマンスが改善されたバルセロナが、60分に1点を返すことに成功する。J・アルバが折り返したボールをニアサイドのグリーズマンがスルーし、その後方に詰めていたミンゲサがクルトワを破った。

1点差に詰め寄られたジダン監督は62分にバルベルデを下げてアセンシオを入れる。対してクーマン監督は、64分にブスケッツとの交代でセルジ・ロベルトをピッチに立たせた。以降は、激しい豪雨のリズムに合わせたようなカウンターに次ぐカウンターの応酬となり、しかしどちらもチャンスを生かし切ることができない。終盤、クーマン監督はアラウホ、ペドリ、デンベレをイライクス、トリンコン、ブライトバイテと代え、ジダン監督はクロース、ベンゼマ、ヴィニシウスをイスコ、マリアーノ、マルセロと交代させている。

85分を過ぎるとバルセロナがポゼッション率で完全に勝るようになり、さらに90分にはカセミロが退場となって数的優位にも立つ。しかしメッシのフリーキックがクルトワにセーブされ、さらにイライクスのボレーがクロスバーに直撃するなど最後まで同点ゴールを奪えず。マドリーが1点リードを維持して、天下分け目となったクラシコを制している。

公式戦ここ13試合の成績が11勝2分けと負けなしのマドリーは勝ち点を66として、当該対決の成績で1勝1分けと勝っているアトレティコを抜いて首位に浮上。一方のバルセロナは、勝ち点65で3位につけている。なおアトレティコは翌日に敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦に臨む。