8日のラ・リーガ第35節、カンプ・ノウを舞台としたバルセロナ対アトレティコ・マドリーはスコアレスドローで終了した。

勝てば生き、負ければ死に、引き分ければ死にかける……。今季ラ・リーガの優勝争いの流れを決定づける一戦が、ついにやって来た。首位アトレティコにとっては最後まで逃げ切るために勝利を求め、バルセロナはここで首位の座を奪わなければ自力優勝のチャンスがなくなり、もし両チームが引き分ければレアル・マドリーがチャンスを手にすることになる。

バルセロナとアトレティコはともに3-5-2のシステムを採用。試合を優位に進めたのは、アウェーのアトレティコだった。守ってはバルセロナのシュートを許さず、攻めては左サイドのエルモーソ、カラスコ、アンヘル・コレアが抜群の連係を見せてゴールまで迫っていく。ただ4分にはレマルが負傷。シメオネ監督は代わりにサウールをピッチに立たせる。

アトレティコが最初の決定機を迎えたのは19分、エルモーソの不意を突くペナルティーエリア内の飛び出しからアンヘル・コレアがシュートを放った。が、これはラングレの好守によって物にできない。一方、劣勢のバルセロナは31分にサビッチとの競り合いで頭に打撃を受けたブスケッツが続行不可能となり、クーマン監督は代わりにイライクスを投入した。

その後もアトレティコが優勢な状況は変わらなかったが、シュートを決め切ることができない。34分、エルモーソのスルーパスからカラスコが最終ラインを突破。折り返されたボールをマルコス・ジョレンテが左足で叩くが、これはGKテア・シュテーゲンに弾かれる。その3分後にはカラスコのシュートをT・シュテーゲンが弾き、そのこぼれ球をルイス・スアレスが頭で押し込もうとするが、バルセロナ守護神の片手に阻まれた。

何とか0-0を維持するバルセロナは、攻撃の糸口を見つけられないままだったが、それでも41分にメッシが単独で決定機を創出する。背番号10は右サイドから脅威的なドリブルを見せ、ペナルティーエリア手前まで突き進んでシュート。しかし、これは横っ飛びしたGKオブラクが指先でコースを変えている。肝を冷やしたアトレティコは45分、CKから今度はフェリペがフリーでシュートを放つも、このボールはクロスバーの上へ。結局、試合はスコアレスのまま折り返しを迎えた。

ハーフタイム、クーマン監督は2枚目の交代カードを切り、ミンゲサとの交代でアラウホを投入。アトレティコに切り崩される右サイドの守備の修正を試みた。しかし後半立ち上がりも大局的にアトレティコが優勢なのは変わらず。バルセロナの攻撃はほぼ機能せず、アトレティコがボールを保持して攻め続けた。

しかながらし60分を過ぎると、バルセロナが意地を見せ始める。62分にはイライクスがもう半分ゴールを決めたものと言える決定機を手にしたが、シュートはすんでのところでエルモーソのクリアに遭う。また66分、右サイド深い位置でのフリーキックからメッシが枠を捉えるボールを蹴ったものの、こちらは再びオブラクの超絶セーブに阻まれた。

流れが良くないことを受けたシメオネ監督は67分、サウールとの交代でジョアン・フェリックスをピッチに立たせ、より攻撃的に振る舞おうとする。すると試合は行ったり来たりの攻守が激しく入れ替わる展開に。シメオネ監督はこれを嫌ってか、A・コレアをコンドグビアに変えて攻守のバランスを調整した。対するクーマン監督はペドリ、デストを下げてセルジ・ロベルト、ウスマン・デンベレを入れている。

終盤は互いにゴールを積極的に狙う展開。しかし、どちらも決勝点を決めることはかなわず、決着は言葉通りの痛み分けとなった。この結果アトレティコは勝ち点を77、バルセロナは勝ち点を75までしか伸ばせず。翌日にセビージャ戦を控えるレアル・マドリーは、勝利すれば勝ち点を77としてアトレティコと並び、当該対決(1勝1分)の成績で首位に立つことができる。