試合には勝った。ラウンド突破を果たした。だが、ミランのウルトラスたちは、格下相手に苦しんだふがいないチームに愛想を尽かしてしまったのかもしれない。延長戦を見ることなく、スタジアムを後にしてしまったのだ。

ミランは1日、コッパ・イタリア4回戦でクロトーネに3−1と勝利し、ベスト16進出を決めた。だが、先制しながら追いつかれ、90分間で勝負を決められず、途中出場した主力2選手が延長戦にゴールを決めて…ミランは何とか勝ち上がった形だった。

セリエA前節のサンプドリア戦で4−1と快勝し、3試合ぶりに白星を取り戻したミランは、勢いに乗りたいところだった。それだけに、サポーターも浮上しきれないチームを見て、堪忍袋の緒が切れてしまったのかもしれない。同点のまま90分終了の笛が鳴ると、ミランのウルトラスが陣取るクルヴァ・スッドの観客たちは、延長戦の前にスタンドを去っていった。

盛り上がりに欠けるコッパ・イタリア、しかも格下相手の4回戦とあり、もともとサン・シーロの観客は多くなかった。その意味では、ウルトラスの応援がなくなっても、チームへの影響はなかったかもしれない。だが、熱狂的なファンが愛想を尽かしたとなれば、ミランにとってゆゆしき事態だ。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、シニシャ・ミハイロビッチ監督は試合後、ウルトラスについて「どこかに行ったのは見ていなかった。寒かったのは確かだろうね」と述べている。

ファンが気温ではなく、チームのパフォーマンスに「寒さ」を感じたのでなければよいのだが…。