■プレミア第5節 マンチェスター・U 4-0 エヴァートン

マンチェスター・U:バレンシア(4分)、ムヒタリャン(83分)、ルカク(89分)、マルシャル(90+2分PK)

現地時間17日、イングランド・プレミアリーグ第5節が行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームのオールド・トラフォードにエヴァートンを迎え、4-0と大勝した。

オールド・トラフォードにウェイン・ルーニーが帰ってきた。昨シーズンまで“赤い悪魔”の象徴だった男は、かつて自身がトップデビューを果たしたエヴァートンのキャプテンとして、“シアター・オブ・ドリームス”に帰還した。

ジョゼ・モウリーニョをして「マンチェスター・ユナイテッドの歴史で最も重要な選手の一人」と言わしめるルーニーだが、サー・アレックス・ファーガソン氏も見守る初の凱旋試合はほろ苦いものとなってしまった。

試合は立ち上がりからホームのユナイテッドペース。エヴァートンも地力で勝る相手だけに、まずは引いて守る意図があったかもしれない。しかし開始わずか4分にそのプランは崩される。ネマニャ・マティッチのサイドチェンジを受けたアントニオ・バレンシアが、ペナルティーエリア手前右からハーフボレーで合わせると、これがエヴァートンゴールへと突き刺さりユナイテッドが先制。かつてのキャプテンの凱旋試合で、現キャプテンが見事なゴールを決めて見せた。

先制したユナイテッドが畳み掛けるようにエヴァートンゴールへと襲い掛かり、後方からビルドアップできないエヴァートンはロングパスに頼り、前線でルーニーが孤立。26分には、自陣でのビルドアップのミスをフアン・マタに奪われ、ロメル・ルカクが抜け出す。戻ったDFをやり過ごし、GKジョーダン・ピックフォードとの1対1を迎えるも、左足でのシュートは狙いすぎたのかゴール左へと外れた。

前半で2点差をつけられていたらかなり苦しくなったエヴァートンだったが、ルカクのシュートミスに助けられた後の29分、ようやく惜しいチャンスを作り出す。右サイドに開いて受けたクコ・マルティナのアーリークロスを、ゴール前のトム・デイヴィスがダイビングヘッド。GKダビド・デ・ヘアがたまらずはじいたボールをエリア内で拾ったルーニーが繋ぎ、最後はギルフィ・シグルドソンがネットを揺らす。しかし、これはデイヴィスがオフサイドを取られノーゴールとなった。

後半
46分、右サイドでデイヴィスとのパス交換からエリア内に侵入。トラップが大きくなり一度は失うが、スライディングですぐ様奪い返すと、左足でシュート。しかし、これはやや角度に欠け、GKデ・ヘアが足でブロックする。

ユナイテッドの出鼻を挫くことに成功したエヴァートンは前半よりも後方からのビルドアップに余裕を感じさせ、前線ではルーニーをデイヴィス、シグルドソンがサポート。前半は孤立しがちだったルーニーが、よりゴールに近い位置でプレーできるようになった。

中盤のフィルターが機能せず、エヴァートンにペースを握られていたユナイテッドは61分、マーカス・ラッシュフォードに代えてジェシー・リンガードを投入。すると64分、GKピックフォードのキックミスを奪ったマタがペナルティーエリア手前左で倒されてFKを獲得する。マタが自ら蹴ると、壁の外側を巻いたシュートが左のポストを直撃。決まりはしなかったが、ユナイテッドにとっては久々のチャンスだった。

エヴァートンも66分に最初のカードを切る。デイヴィスに代わってサンドロ・ラミレスを投入。最前線に入り、ルーニーがトップ下に落ちた。しかし、中盤でプレーするようになったルーニーは何度かラストパスを通すチャンスを得るも、キックミスが続き決定機を演出することができない。

徐々に攻め疲れも感じさせるエヴァートンは76分、イドリッサ・ゲイェに代えてムハメド・ベーシチュを投入し、同じタイミングでユナイテッドもマタに代えてエレーラを投入する。

エヴァートンはルーニーをはじめ中盤の選手に疲労が感じられ、攻撃ではミスでボールを失い、守備ではユナイテッドのカウンターを掴みきれない。すると82分、ついにエヴァートンが最後の交代枠を使う。交代の表示は背番号10。ルーニーに代わってミララスが投入される。

古巣のサポーターから拍手で見送られたルーニーの表情は、やはり悔しさが滲み出ていた。自ら凱旋弾を決めるチャンス、チームメイトにお膳立てするチャンスもあったが、結果としてはゴールを生み出すことはできなかった。

するとルーニーが下がった直後の83分、アシュリー・ウィリアムスのパスはマルアン・フェライニがカットし、前線で受けたルカクがDFをひきつけてからエリア内左にラストパス。ここに走りこんだヘンリク・ムヒタリャンが右足で流し込み、ユナイテッドが試合を決定付ける追加点を奪った。

89分には、ルカクが直接狙ったFKは壁に阻まれるが、こぼれ球をペナルティーエリア左からマティッチが折り返すと、ゴール前に詰めていたルカクが押し込んで3点目。さらにアディショナルタイム、途中出場のアントニー・マルシャルの突破がエリア内でのハンドを生みPKを獲得し、マルシャル自ら沈める。ルーニー交代までは1-0の拮抗した展開だったが、終わってみれば4-0の大差でユナイテッドが勝利している。