21日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループB第1節、レアル・マドリーはホームのアルフレド・ディ・ステファノでのシャフタール・ドネツク戦を2-3で落とした。

ラ・リーガ前節カディス戦(0-1)で極めて低調なパフォーマンスを見せ、今季初黒星を喫したマドリー。次節にクラシコを控える状況もあって、CL初戦で白星を飾り勢いをつけたいところだ。ジダン監督はやはりローテーションを採用し、軽傷のセルヒオ・ラモスを招集外としたほか、ベンゼマとクロースをベンチに置いてGKクルトワ、DFメンディ、ヴァラン、ミリトン、マルセロ、MFバルベルデ、カセミロ、モドリッチ、FWアセンシオ、ヨヴィッチ、ロドリゴをスタメンで起用している。

シャフタールは新型コロナウイルスでコノプリャンカら8選手を招集外とし、ルイス・カストロ監督は前日会見で「私にラモス欠場について聞くのか? 彼は偉大な選手だが、マドリーは誰かが欠場してもほかの5000万ユーロの選手が出てくるのにね」と話していた。この試合では6選手が20〜23歳選手と若手主体の布陣となったが、しかし深刻な問題を抱えていたのは戦力を揃えられなかったシャフタールより、S・ラモス不在のマドリーの方だった。

ボールを保持するマドリーは、ベンゼマがいないことも手伝ってシャフタールの4-5-1の守備網をまったく突破できず。そうしてシャフタールに速攻を仕掛けられればミリトンの潰しがきかず、さらにマルセロが穴となる脆弱なDFラインをいとも簡単に破られた。シャフタールのゴールが決まるのは、必然だったのかもしれない。先制点が決まったのは29分のこと。ペナルティーエリア手前でミリトンがコルニエンコの突破を許すと、ヴァラン&マルセロがカバーに入ったところで横パスを出され、フリーとなっていたテテにネットを揺らされている。

シャフタールの勢いは衰えず、どんどんゴールを重ねていく。まず33分、ソロモンのシュートをGKクルトワが弾き、こぼれ球に反応したヴァランのクリアボールがそのまま枠内に収まって2点目。さらに43分にはテテが対応するマルセロをあざ笑うかのごとくヒールパスを繰り出し、ミリトンのマークを外したソロモンが3点目を決めた。

ハーフタイム、ジダン監督はロドリゴとの交代でベンゼマを投入。これで攻撃はある程度の流動性を獲得し、54分に1点を返すことに成功する。モドリッチがペナルティーエリア手前左から中央に切れ込んで右足を一閃。躍動感あるシュートモーションから放たれた強烈な勢いのボールが、枠内右に突き刺さった。マドリーはその後、再びシャフタールの攻勢にさらされたが無失点で切り抜けると、59分にヨヴィッチとの交代で出場したばかりのヴィニシウスが得意のドリブルでペナルティーエリア内に切れ込み、右足のシュートを沈めて1点差とした。

ジダン監督は70分、疲労が色濃いモドリッチを下げてクロースも投入。これでボールの回りは向上されたものの、しかしシャフタールの速攻は相変わらず脅威であり続け、80分にはテテのドリブル突破からマルロスのゴールを許す。だが、これはテテのオフサイドで取り消しとなり一命をとりとめた。

マドリーは意地の猛攻を見せ続け、アディショナルタイムにはクロースのCKを起点にバルベルデがミドルでネットを揺らしたが、ヴィニシウス がオフサイドポジションだったためにゴールは取り消しに。結局マドリーは同点に追いつけぬまま試合終了を迎え、CLで最悪の出だしを見せることになった。なおS・ラモスが欠場したCLここ8戦の成績は、1勝7敗となっている。