■プレミア第5節 チェルシー 0-0 アーセナル

現地時間17日、イングランド・プレミアリーグ第5節が行われ、スタンフォード・ブリッジでチェルシーとアーセナルが対戦し、0-0のドローに終わった。

チェルシーはアルバロ・モラタが新エースとしての期待に早くも応えている一方、10番を背負うエデン・アザールが負傷により出遅れ、この試合でもベンチスタート。アーセナルもチーム得点王のアレクシス・サンチェスが去就問題の影響もありコンディションが万全ではなく、ベンチから試合を眺める。また、メスト・エジルは招集外となったため、2枚看板を同時に欠いて昨季王者との一戦に臨むこととなった。

立ち上がりは、ここ数試合ほとんどメンバーの変わっていないチェルシーが攻勢に試合を進める。セスク・ファブレガスを中心としたパスワークと、ペドロ、ウィリアンの両翼が躍動し、そこに両ウイングバックのビクター・モーゼスとマルコス・アロンソが絡んでくる攻撃は非常に鋭い。11分には、オフサイドだったものの、セサル・アスピリクエタのアーリークロスをモラタが頭で合わせる、今シーズンの必勝パターンの一つも披露された。

守勢に回ったアーセナルだったが、徐々に試合の主導権を握り始める。キッカケは16分、右サイドをアレクサンドル・ラカゼットとのワンツーで突破したエクトル・ベジェリンのクロスをダニー・ウェルベックが頭で合わせる。これはわずかにゴール左へと外れたが、最終ラインのシュコドラン・ムスタフィから始まった攻撃は完全にチェルシーの守備を崩していた。

アーセナルはこの試合、明確なチェルシー対策を打っていた。チェルシーの攻撃の起点が最終ラインのダビド・ルイスであると睨み、ラカゼットが常にD・ルイスを意識した守備を見せてロングボールを蹴らせない。チーム全体で意図的にギャリー・ケイヒルやヌゴロ・カンテへとボールを誘導し、D・ルイスとセスクからのパスを出させないようケアしていた。

攻撃の起点を抑えられたチェルシーはことごとく縦パスを狙われて奪われ、モラタまでなかなかボールが入らない展開に。41分には、アーロン・ラムジーが独特のステップでチェルシー守備陣を突破し、シュートが右のポストを叩く。こぼれ球をラカゼットが左足で押し込みゴール上へと打ち上げてしまった場面は、チェルシーにとっては肝を冷やす場面となった。

後半、何かしらの修正が必要なチェルシーはペドロに代えてティエムエ・バカヨコを投入。アーセナルに握られていた中盤での主導権を奪い返そうと試みる。これにより、D・ルイスとセスクにボールを預けられない状況でも、カンテとバカヨコがサポートできる。

前半ほど自分たちの守備がはまらなくなったアーセナルは66分、ラカゼットに代わってサンチェスを投入。チェルシーも70分、ウィリアンに代えてアザールと、互いにエースをピッチに送り出す。

73分にはアーセナルにアクシデント。D・ルイスと接触したウェルベックが負傷交代を強いられ、オリヴィエ・ジルーを投入する。その直後に得た右サイドからのFK。グラニト・ジャカのキックをゴール前のムスタフィが頭で合わせネットを揺らすが、わずかにオフサイドの判定でノーゴールとなった。

五分五分の展開の中、アーセナルは先に交代枠を使い切る。中盤でよく戦っていたアレックス・イウォビに代えてモハメド・エルネニーを投入。その後も一進一退の白熱した攻防が続く中、87分に残念な出来事が起こる。

自陣でボールを奪ったD・ルイスが、サンチェスのマークを受けながらも右のタッチライン際をドリブルで持ち上がる。少しドリブルが大きくなったところをコラシナツが挟みに行くと、D・ルイスは足裏を見せたタックルで奪いにいってしまい一発退場。この試合で多くの時間、ラカゼット、そしてサンチェスにマークを受け続けてフラストレーションが溜まっていたのかもしれないが、緊張感のある好ゲームに水を差す行為となってしまった。

アディショナルタイムは4分と長めに取られ、D・ルイスの退場後も互いに高い集中力を保ち続けた試合はついにゴールが生まれることはなく、スコアレスドローで勝ち点1を分け合う結果に終わった。