今夏大型補強に成功したチェルシーだったが、一方で人員整理はうまく進まなかったようだ。

昨季補強を行わなかった鬱憤を晴らすかの如く、今夏近年まれにみる大型補強を敢行したチェルシー。ティモ・ヴェルナーやカイ・ハヴェルツ、ベン・チルウェル、ハキム・ツィエク、エドゥアルド・メンディ、チアゴ・シウバらの獲得に総額2億4700万ユーロ(約303億円)を費やしている。

その一方で、人員整理は望んだようには進まなかったことが『Goal』の取材で明らかとなった。この夏には契約満了に伴い退団したウィリアン、ペドロをはじめ、ロス・バークリーやミシー・バチュアイ、ティエムエ・バカヨコ、ルーベン・ロフタス=チークをそれぞれ期限付き移籍で放出はしたが、ディフェンダー陣の整理は難航した。

アントニオ・リュディガーについては、ローマやミラン、インテル、パリ・サンジェルマン(PSG)も関心を示しており、放出を進めていたものの、結局デッドラインまでに交渉はまとまらず。また当初エヴァートンやレンヌへの移籍を断ったフィカヨ・トモリに関しては、最終日にローンでの放出を探ったものの、ウェスト・ハム移籍は時間内に成立しなかった。

また、フランク・ランパード監督との衝突も伝えられるマルコス・アロンソは、高額な年俸と移籍金が問題でインテルが断念。エメルソンについてはユヴェントスが興味を示し、来年1月に移籍する可能性は残されているものの、今夏の移籍は実現していない。なおマラング・サールに関しては、まだ移籍市場の空いているポルトガルのポルトへ貸し出すことが濃厚となっている。

この結果、チェルシーは特にディフェンスポジションで多くの選手を抱えることに。ランパード監督は、5人のセンターバックと3人の左サイドバックを管理しなければならない。出場機会を得られない選手から不満が噴出し、チームの雰囲気に影響を及ぼすことも考えられるが、指揮官はどのようにコントロールしていくのだろうか。