3日のコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグ、カンプ・ノウでのバルセロナ対セビージャは延長戦の末3-0でバルセロナの勝利に終わり、合計スコアでも3-2で上回って決勝進出を決めた。

ファーストレグではセビージャが2-0の勝利を収めていたこの対戦。しかしバルセロナはラ・リーガ前節のセビージャ戦で3-5-2のシステムを使用して2-0の完勝を収めており、逆転が決して不可能に思えない雰囲気をつくり出した。クーマン監督はこの試合でもウィングバックを配置し、メッシ&デンベレを最前線に張らせる同システムを使用している。

対するロペテギ監督はラ・リーガの試合ではサプライズだったバルセロナの新システムに対応するために、ラキティッチやヘスス・ナバスをベンチに置いてオリベルやエン・ネシリを先発させるなど前試合からスタメンを変更。しかし、それでもバルセロナの優位性を阻害することはできなかった。バルセロナはセビージャのアグレッシブさを欠いたハイプレッシングをいなしながらボールをつないでいき、サイドを突破するデンベレを中心としてチャンスを築き上げていった。

そうして12分、バルセロナがその優位性をスコアに反映させた。デンベレがペナルティーエリア手前左から右足を一閃すると、強烈なボールが枠内左に収まっている。その後も試合はバルセロナのペースで進み、セビージャはラ・リーガの一戦と同様に攻撃で危険な場面を生み出すことができず。前半は1-0のまま終了した。

後半もバルセロナが継続的にボールを保持して、同点ゴールを目指していく。相変わらず劣勢のロペテギ監督は54分にアレイクス・ビダル(負傷)、デ・ヨング、アクーニャをJ・ナバス、ラキティッチ、レキクに代えて、さらに62分にはオリベルとの交代で負傷明けのオカンポスを投入。守備を整備しつつ、勝負を決するためのアウェーゴールを狙った。一方のクーマン監督は63分にデストの代わりにグリーズマンを入れ、前線にデンベレ、グリーズマン、メッシを並べる4-3-3にシステムを変更した。

バルセロナは67分、デンベレの右サイドのクロスからジョルディ・アルバがアクロバティックな右足ボレーを見せるも、これはクロスバーを直撃。対するセビージャは71分、オカンポスがペナルティーエリア内でミンゲサに倒されたことでPKを獲得。だが、そのままキッカーを務めたオカンポスのシュートは、コースを読んだGKテア・シュテーゲンに止められてしまった。

九死に一生を得ながらも時間がないクーマン監督は、78分にブスケッツとミンゲサをイライクスとジュニオールに代え、さらに攻勢を強める。だが執念の守備を見せるセビージャを相手に、あと1点が遠い状況が続く……。クーマン監督は終了間際にトリンコン&ブライトバイテも入れて死に物狂いでゴールを目指す。すると4分が取られたアディショナルタイム、その執念が劇的に実ることになった。92分、ペナルティーエリア前でトリンコンを倒したフェルナンドが2枚目のイエローカードで退場に。そしてメッシの蹴ったフリーキックが壁に当たってCKになると、そのCKの流れから、グリーズマンのクロスをピケが頭で押し込んでゴール。滑り込みセーフで、スコアをタイに戻している。

そうして迎えた延長戦前半、数的優位のバルセロナは95分に逆転弾を獲得。ジョルディ・アルバのクロスからブライトバイテがヘディングシュートを放ちネットを揺らしている。対して、ついにスコアをひっくり返されたセビージャは、103分にラングレのペナルティーエリア内でのハンドを要求したが、VARを交えた審議の結果PKは取られなかった。延長戦後半、リードを守り切りたいバルセロナはピケがひざ痛めるアクシデントもあったが、背番号3が痛みをこらえて11人のままでプレーし続け、失点せぬまま終了のホイッスルを迎えた。

劇的に勝利したバルセロナは、2シーズンぶりのコパ決勝進出を決めている。