17日にロシア・ワールドカップのグループF第1節が行われ、メキシコが前回王者ドイツを1−−0で下した。フアン・カルロス・オソリオ監督は試合後、この大金星を挙げるための用意を6カ月前から始めていたことを明かしている。

メキシコのゲームプランが見事にはまった。ドイツのボール保持を許しながらも、ゾーンディフェンスとマンマークを合わせた守備で効果のある攻撃を防ぎ、カウンターからチャンスを量産。そして35分、その狙い通りに縦に速い展開から、MFイルビング・ロサノが先制点を決め、このリードを守りきった。

オソリオ監督はこのドイツ戦のゲームプランを、半年前から準備していたという。試合後会見で、次のように語っている。

「私たちは大体6カ月前からプランを描いていた。負傷者が出て、主役となる選手たちについて何人かの変更はあったがね。チームの考えは、サイドにスピードのある2選手を配することにあった。(左サイドの)ロサノは私たちが擁する選手たちの中で最も速く、(右サイドのMFミゲル・)ラジュンはゴール前へ飛び出せる攻撃的MFだ」

ドイツは後半途中からFWマリオ・ゴメスを投入して3バックで攻勢を強めたが、メキシコも3バックでそれに対抗。オソリオ監督はそのような状況も想定していたようだ。

「前半は実際的にゴールを決められる素晴らしいチャンスを手にしていたし、私たちが優勢だったよ。後半は攻撃面で変更を加えながら、マリオ・ゴメスのシュートに事前に対応することにした。この試合の前日、私たちは3人のCB、4人の中盤でプレーする練習をしていたんだ」

オソリオ監督はまた、ドイツ相手に怯むことのなかった選手たちの精神面を称賛している。

「この試合の標語は『勝利への愛、敗北への恐怖』だった。選手たち見事に競い合っていたよ。できるときには攻撃をして、そうできないときには命をかけて守っていた」

その一方で、前半にMFトニ・クロースのマークに付き、カウンターでも起点となるなど獅子奮迅だったFWカルロス・ベラを60分に下げた理由については、次のように説明した。

「彼の仕事は相手のDF2枚と中盤の間にスペースを見つけること、それと中盤2枚の連係を断つことにあった。その企みは成功したと思う。前半の彼はラストパスを何度も供給していたね。ベラには60分間、素晴らしい仕事を実現してもらいたかった。彼は私たちの最高の選手の一人で、交代させることには心が痛んだ。だが、それがプランだったんだよ」