2020年創業の五島列島の魚を洗練された仕事で愉しめる鮨店

「こちら長崎の五島列島で揚がったものです。」
都内の鮨屋でもよく聞く漁場だけに、いったいどんな場所なのだろうと興味津々だった長崎の西100kmに位置する離島『五島列島』。


ブランド肉のように世界的に有名な素材を有しているエリアでも、現地では素材のポテンシャルを最大限に引き出せるレストランが必ずしもあるわけではない。そんな“旅人あるある”を散々経験してきたので、不安と期待が入り混じっての初訪問。

結論から言うと、素材の質や種類はもちろん、料理人たちの仕事に至るまで期待を超えた時間になりました。

食の旅人視点でいうと、『鮨割烹ひなかの』みたいなお店があるかどうかで、再訪するかどうかという確率が大きく変わってきます。というのも、鮪以外は殆どが五島列島の近海でとれたものという魚種の豊富さ、そこに福岡で修業されてきた大将の洗練された江戸前の仕事が組み合わさることで、“ここでしか体験できない”唯一無二の価値が創られているからなんです。


島には驚くほどリーズナブルで質の高い居酒屋が多いけど、こうしたお店は希少なんです。

おまかせは、握りとおつまみがランダムに出てくる流れ。冒頭、長崎の「赤ウニのつまみ」と、五島列島の「アカハタ」の握りが出てきた時点で、離島だからという不安は消し飛ぶ。

どれも満足だったけど、特に気に入った握りといえば、

たとえば「白甘鯛」。切り身の絶妙な厚さにるよ食感と、シャリのバランスが実に心地よく。

「ノドグロ」は脂控えめで、炙りにした時の甘さが程よかったなあ。

5日間寝かせた「縞鯵」のねっとりしたテクスチャもセクシーで忘れがたい。

そうそう、こうした料理を引き立てたお酒の存在も忘れちゃいけません。

何を合わせたかというと、ジンのソーダ割り。こちら五島列島の小さな入江に昨年末できたばかりの「五島つばき蒸留所」のクラフトジンで、元大手メーカーで活躍していたトップブレンダーの高いスキルと情熱でうみだされた「GOTOGIN」。

その名の通り、島の名産である椿の油も使ったジンで、風景のアロマを感じられる逸品。島のテロワールを感じるせいか、近海の魚たちに見事に寄り添ってくれるんですよね。

お店はカウンター10席のみなので、必ず行きたいなら予約は必須。夜のおまかせが16,500円なので、お酒込みで2万円前後というお客さんが多いと思う。我々が訪問した夜は島外のお客さん、特に東京からの方が多かった印象。

飲食店が集まる市街地の一角なので、町の雰囲気を感じながら向かうのがおすすめです。

鮨割烹ひなかの

〒853-0002 長崎県五島市中央町6−5

*取材・文・撮影:kyah

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*この記事は2023年10月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:ニッポンごはん旅編集部