後半戦スタートから1カ月余り。国内女子ツアーでは過密な日程に加え、危険なほどの暑さもあって、選手たちの疲弊した声が伝わってくる。

「夏場でのスケジューリング」は、LPGAとJGAの連携が必要

涼しさを見込んで組んだであろう夏の北海道初戦「ニトリレディス」(小樽)。その2日目に上田桃子は胸中を吐露した。

「この北海道の異常な暑さは多分、予想できなかったと思うんですが、競技短縮を考えるとかあってもいいくらい。他の選手、自分もそうですが、熱中症が長引いて目まいが何週間もしています。朝起きると頭痛もして、あと吐いている選手もいましたし。咳込んでいる人もいて、多分免疫力が落ちているんだなと。それに、私たちより過酷なのはキャディさんです。協会の方、なんとかして」

最後は悲鳴にも聞こえた。

北海道シリーズの第2戦はゴルフ5レディス(ゴルフ5CC美唄C)だが、実はこの間、8月28〜29日に日本女子オープンの最終予選が挟まっているのだ。

つまり同オープンに出場できる選手はそのまま北海道内を移動すれば良いことだが、最終予選に出場したい選手は、会場の石坂GC(埼玉)や小野GC(兵庫)まで足を運ばなければならない。

自身の移動費はともかく、帯同キャディをつけている選手は彼らの交通費や宿泊代まで負担すると、かなりの出費となる。むろんゴルフ5レディスに出場する選手は北海道へのとんぼ返りとなるわけだ。

「毎年(日本女子)オープンの最終予選日程はニトリの後なので、北海道からの移動がすごく大変。選手たちの負担が大きいんです。JGAとJLPGAのほうで協議して、日程調整してもらえませんかね」

と有村智恵がSNSで訴えたのもその通り。

ちなみにゴルフ5レディスは大会前日の19時時点でHP上ではウェイティングが6枠空いているが、過密日程が少なからず影響しているのだろう。

酷暑対策に対してもプロコーチの石井忍はこう呼びかける。

「JGA、JLPGAはもちろん、JGTO、JPGAが集まって酷暑に対するレギュレーションとかスケジューリングの擦り合わせができたらいいですね。スポンサーや使用会場との兼ね合いもあるから難易度が高いのは承知のうえですが、まずは協議を」

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)へこの話をぶつけると、

「夏場でのスケジューリングは軽井沢や箱根から北海道へと、可能な限り涼しいところで組んでいます。しかし天候、気候、これだけはどうにもならないことでして……」

と広報部の鈴木孝之氏。

特に女子ツアーは試合数が増えるなかで、スケジュール調整は困難を極めるのだろうが、ツアーも選手あってこそ。

人為的にやれることはすべてやってほしいものだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月19日号「バック9」より