「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナーでマスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの悩みに今日も答える!

(質問)
さらなる上達を目指して、クラブを入れ替えたいと思っているのですが、メーカーは揃えた方が良いのでしょうか? それともドライバー、FW、アイアンなど好きなものを揃えた方が良いのでしょうか?(長野県 35歳 平均スコア92)

担当記者(以下 GD):昔のほうがそのメーカーのファンという人が多かったように感じますね。今は、去年はこのメーカー、今年はこのメーカーとあれこれと浮気してる人が多いです(笑)

増田:たしかに昔はメーカーのファンは多かったですね。そのメーカーの顔になるようなプロがいたことも大きいでしょう。

ジャンボさんのファンだったら、クラブはもちろんブリヂストンの「J’s」にするし、中嶋常幸プロのファンだったらミズノとかね。ファンは絶対に浮気しないし、なんだったら競ってるようなとこ
ろもありました(笑)

GD:海外の選手は昔からメーカーへのコミットが強いでさすね。

増田:本当にそうですね。ドライバーからパターまで、さらにいうとボールまでそのメーカーで揃えてる選手が多いです。クラブ契約が変わったら、今度はそのメーカーで14本揃えますからね。

ジャンボさんも上から下までビシッと納得したクラブを揃えて統一感のあるセットを好まれていました。プロがそのメーカーで揃えてるからこそ、ファンも憧れを抱くものだと思いますよ。

GD:増田さんは98年から、ジャンボさんのクラブを14本全て製作されていましたね。

増田:その経験もあって、マスダゴルフでは規模は小さいながら、ドライバーからパターまですべてのクラブを作っています。

一人のデザイナーが統一感のあるクラブをデザインしているメリットはあると思います。実際に揃えて使っていただくと、さらにいい働きをしますよ(笑)

GD:キャディバッグはもちろんグリップも作られてます。

増田:うちのクラブのファンでいてくださっていて、「パターがいいから、アイアンも使いたい」とか「ドライバーだけじゃなくFWも欲しい」と言われてるのに、すいませんうちにはないのでほかのメーカーで買ってくださいとは言えないですよ(笑)だから、ラインナップを揃えることは大切なんです。

最初の質問に戻ると、メーカーを揃えた方がクラブ特性も揃うし、統一感が出るメリットがありますね。クラブへの愛着も増しますよ。

GD:ということは、やはりメーカーは揃えたほうがいいですか

増田:そうしたいところですが。今は難しいかもしれませんね。情報もこれだけ多くなると、あそこがいいとかあのモデルがいいとか、いろいろ聞いてしまうと目移りしてしまう人も多いでしょう。

シャフトもメーカー純正を使う人はだいぶ少なくなって、カスタムするのが普通になりました。好きなものを組み合わせて使う時代になっているのかもしれませんね。

GD:日本のツアープロたちはそういう選手が多いかもしれません。契約本数以外のクラブはほかのメーカーのモデルをあれこれ入れ替えてますよ。

増田:だから現代はメーカーを揃えてセッティングする必要はないかもしれません。そのかわりにセッティングの統一感には少し配慮したいですね。例えば、シャフトを揃えて振り心地に流れを作ったりとか。

ひとつのメーカーやブランドで揃えていればよかった時代と比べて、よりクラブ選びは複雑で難しくなっている側面もあるかもしれません。