「もっこす」とは肥後もっこすのことで熊本県の男性の気質を表すときに使われる。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。その言葉がぴったりなクラブデザイナーであり、自身も300ヤードを誇る飛ばし屋でもあるマスダゴルフ主宰・増田雄二がゴルファーの質問に答える新連載!

アプローチが苦手でYoutubeを見ても上手くいきません

アプローチが苦手でスコアがまとまりません。ダフリとトップが両方出るので、グリーン周りで心が折れそうになります。さらに調子が悪いときはシャンクも出ます。Youtubeの情報をあれこれ見て、いろんな打ち方を試しているのですが、よい結果になりません。(東京都 53歳 平均スコア95)

GD:アプローチが苦手な人は多いですよね。アマチュアでもイップスになる人もいます。

増田:その人それぞれにいろいろな理由があると思いますが、アプローチの苦手な人はグリーン周りに行くと、もう身構えちゃう人が多いですよね。どうしても緊張したり、番手や打ち方を迷ったりしています。言葉は悪いですが、打つ前から失敗する雰囲気がどことなく出てしまっているものです。
アプローチでは特殊な打ち方をしなければならないと思っている人が多いかもしれません。ウェッジを持った瞬間、打ち方も構えも変わってしまって、どんな球でどうピンに寄せるかというよりも、打ち方のほうに気を取られてしまっているかもしれません。

GD:アプローチはショットと違う打ち方が必要なんだと私も思っていました。オープンスタンスにして、ソールを滑らせるように、ややハンドレイトで打っています。

増田:パターみたいに振り子で打つ、と教える人もいますね。実際、肩と腕の動きだけで上手く打っている人も少なくないです。でも、まず忘れてほしくないのは、アプローチの動きはスウィングの基本だということです。まさにジャンボ(尾崎)さんがそういう考えで、ジャンボ軍団の選手は20〜30ヤードのアプローチを基本の練習として本当にたくさん練習します。しっかりとボールをとらえて、押せるインパクトを作るんです。その時は、パターのように打ったりはしません。ショットを打つときと同じように、全身の筋肉を使って打つんです。それがショットでの長いインパクトゾーンにもつながります。

GD :昔、ジャンボ軍団の記事で冬場にアプローチ練習だけをしてそれが飛距離アップにつながる、というのを見たことがあります。そのときは意味がわからなかったのですが、そういうことだったんですね。

増田:アプローチが苦手な人の多くは、おそらく手先でボールを当てようとしているんじゃないかな。それがトップやダフリの原因になっているケースが多いと感じます。アプローチはフルショットをコンパクトにしたもので、スウィングのエッセンスを凝縮したものだと考えて、体の大きな筋肉を使うように打ってみてほしいですね。これを続けていくと、アプローチはもちろんよくなりますが、さらにショットにもいい影響があります。アプローチの練習しながら、同時にスウィングのトレーニングも行える。だから、ジャンボさんたちがおこなっているんです。

GD:練習場でアプローチをするのは、なんだかもったいない気がするんですよね。1球同じ金額なら、ドライバーで振り回した方が気持ちいいですから。

増田:確かにね(笑)。アプローチの練習はボールが半額になるとか、そんなサービスがあればいいんだけど。