ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることをひとつずつ紹介する!

待ちチョロ防止法とは?

ラウンド中、前の組がボールの届く範囲にいるため、打てずに待つあの時間。この待ち時間がミスを誘発することがあります。いわゆる「待ちチョロ」。今回はその原因と対策を考えていきましょう。

ゴルフのプレー時間、18ホール約4時間の間に実際にボールを打っている(スウィングしている)時間はワンスウィング数秒あまりですから、トータルでも5分前後。残りの時間は移動やショットの準備などに費やされています。その膨大な時間をどう過ごすか、ゴルフでは重要なテーマです。

プレーが始まって、打って、歩いて、カートに乗って、クラブを選んでまた打つ。という「流れ」ができてしまえば、あまり余計なことを考えずにプレーできる場合も多いですが、進行が悪かったりして、待ち時間が生じてしまうと、その「流れ」が断ち切られてしまいます。

考える時間が不必要に増えてしまうために、クラブ選択への逡巡、ショットの結果に対する不安、また、集中力が途切れる、と言った諸問題と戦わなくてはならなくなるのです。これが「待ちチョロ」のおもな原因です。

前の組がプレーを終えてグリーンを離れるまでの間、みなさんはどうしていますか?

【1】グリーンをじっと見つめ、前の組のプレーを観察し、「おっショートしたな、下からそんなに重いのか?」「ああ、やっぱりグリーン左に外している人が多いな、右のバンカー気になるからなあ」などという「観察型」

【2】次のショットで使うクラブを手にして素振りを繰り返し、ひたすらイメージ作りに励む、「準備型」

【3】いったん、そのプレーのことは忘れ、仲間との雑談などで時間を過ごす「時間潰し型」

あなたはどのタイプですか?また、どのタイプが「待ちチョロ」しにくいと思いますか?

【1】は一見、次のプレーのための知見が増えて有効なようですが、ショットの前に情報を詰め込み過ぎると、考えることも多くなり、スムーズな動きができなくなりますし、不安を増大させることにもなります。

【2】のタイプ、これは結構危険です。体を冷やさないためにも動いていることはある程度有効ですが、あまりやり過ぎると、力みが強くなったり、「なんかいける!」などと、根拠のない自信が出てきたりして、大振りに繋がってしまうのです。所謂「入れ込み過ぎ」ですね。

【3】これは一番オススメですが、あまり緊張を緩め過ぎてしまうと、もとに戻すのに時間がかかってしまいます。その結果、集中力が途切れたままのスウィングになり、あらぬ凡ミスが出たりします。

それではどういう対処が理想なのでしょう? 私の決めているやり方はこうです。

【1】ボールの地点に着いたら距離や状況を確かめ、使用クラブは大まかに決めておく。

【2】その上でいったんグローブを外し、プレーのスイッチを切る。

【3】飲み物を飲んだり、仲間と雑談したりして、時間を潰す。ただし、座りっぱなしや立ちっぱなしはNG。ちょっとその辺を歩いたり、軽く素振りしたりと筋肉を冷やさないようにします。

【4】プレー再開になったらグローブを付け、再度状況を確認した上でクラブを選択してショットに臨む。

ポイントはグローブの付け外しをプレーのオンオフスイッチにしている点。PGAツアーなどでもショットが終わるとグローブを外し、次のショットの前にグローブを付けるという選手をよく見ます。グローブを外すときの「ビリッ」という音がよいきっかけにもなります。

こういう決め事を作っておくと、集中力の高め方が自然と身についてきます。

もう一つ気をつけているのは、ティーショットの場合、ティーにボールを乗せたまま、前が空くのを待つことは、絶対にやらないようにしています。これは、待ちが出ていない時と同じリズム、ルーティーンでショットに臨みたい為です。

昔は、「オナーはティーアップしてすぐ打てるように準備しておけ」などと指導されたものでしたが、ティーアップしても、いったんボールを取り、プレーが再開した時点でボールを置き直し、ティーアップする動作の代りにすることで、普段と同じリズムでショットに入るようにしています。

「待ちチョロ」対処法、いかがでしたか?

要は「待ち」が出ても、待ちが出ていない時と同じリズム、手順でショットに臨むこと。例え10分待たされたとしても、「たった今、その場所に着いた」ような新鮮な気持ちでショットできるように考える。ということです。

「待ちチョロ」がよく出るという方の参考になれば幸いです。