アイアン用軽量スチールシャフトの超定番「N.S.PRO950GH」の後継として登場した「N.S.PRO950GH neo」。この2つのモデルの違いをゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が試打して分析してみた!

1999年の3月に登場以来、長きに渡り多くのゴルファーに愛用されてきた日本シャフトの「N.S.PRO950GH」。軽量スチールの代表格としてベストセラーとなっているモデルです。

いっぽう、2019 年の発売20周年を期に新世代シャフトとして誕生したのが「N.S.PRO950GH neo」。こちらは進化するアイアンヘッドの設計に対応するように作られた軽量スチールです。

「N.S.PRO950GH」の硬さはR、 SR、 S、 X の4種類があります。改めて打ってみると、感じるのは振りやすさ。テークバックからダウンスウィングに入る際、何も意識することなく非常にスムーズに切り返すことができます。
バット側が15.50㎜とやや太いのが特徴で、軽量ながらも切り返し時に頼りなさはなく、しっかりしています。中間部分の剛性はやや緩めで自然なしなりを生み出し、打ち込むことができなくてもしっかりとボールをとらえてくれ、高い球が打ちやすい。
キックポイントは中調子となっていますが、装着ヘッドやスウィングによってはやや先調子に感じる方もいるでしょう。適度に弾き感もありインパクトは心地よくボールを飛ばしてくれます。理想的なシャフトのしなり方をするため「上がる」「つかまる」「飛ばせる」を実感でき、スウィングが安定するのがベストセラーの理由でしょう。

そして「N.S.PRO 950GH neo」、こちらもキックポイントは中調子でフレックスはR、SR、 S 、X、4種類の展開です。
すでに発売から3年経ち、多くのメーカーのアイアンに純正シャフトとして装着されています。アイアンヘッドの「大型化」「ストロングロフト化」など、さまざまな新機能に対応したシャフトとして登場しました。

振ってみて感じるのは「950GH」に比べると引き締まっていてシャープさを感じます。同じSフレックスで比較しても「neo」はシャフト全体に張りがあり硬めに感じます。
中間部分の剛性が高いことで本来は少し動きがあるはずの先端部もやや硬めに感じられます。
自然に切り返しができる「950GH」に対して、自分でしっかり切り返してインパクトでもしっかり打ち込むタイプに合う感じです。タイミングが合わない方はやや薄く当たるインパクトになりやすく、弾道は揃いにくく、高さも安定しないかもしれません。
スペックを計測してみると、Sフレックスで重さ98グラム、シャフトステップの間隔も振動数もまったく同じですが、「950GH」とは違う性格のシャフトですね。
たとえば現在「950GH」のSが合っているという方には「neo」でSを選ぶと硬く感じると思います。
メーカーは低重心設計の大型アイアンヘッドとのマッチングを考えて弾道は高く上がるよう設計しているといいますが、これはあくまでも切り返しのタイミングが合っている場合に限られます。うまく切り返せないとインパクトは適正でなくなり、弾道は低くなる場合があるでしょう。RとSRのほうがよりしなりを感じられますので、試打する機会があるならまずは軟らかいフレックスを試すのがいいでしょう。

いままで、重さはいいんだけど「950GH」ではタイミングが合わなかった、という人はぜひ打ってみてほしいですね。