打ちっ放しのアウトドア練習場が減っているいっぽうで、インドア練習場はどんどん増えている。その流れは、東京や神奈川、大阪といった大都市圏で著しい。都会のゴルファーは上手に活用したいところだが。

インドアブームにはさまざまな理由が考えられるが、その中の一つに、コロナ禍によって増えた空きテナントの不動産運用という側面があると言われている。

しかし、あるインドアでは「室内でドライバーを振るので、3メートルくらいの“天高”なテナントが必要なんです。天井が高くても広すぎない建物は、とくに都内にはなかなかありません。適正な高さと広さの店舗を探すのに時間がかかりました」と言うように、それほど簡単な話ではないようだ。

それでも、インドアが増えたのは、ゴルファーにとってメリットが多い。郊外ではなく街中にある店舗が多いので「アクセスが便利」、「雨風が関係なくて真夏でも暑くない」、「スウィング作りや課題の克服に集中できる」、「計測器や動画を使ってデータやスウィングをチェックしながら練習できる」、「個室に分かれていればちょっと変わった練習器具を使ったドリルに取り組める」などなど。「目の前のネットに打つなんてつまんなそう」「ホントに上手くなれるの?」というギモンもあるかもしれないが、近代的な今どきのインドアは効果的な練習ができるところが多い。

最新鋭の弾道測定器やスウィング解析器などを導入して、レッスンに生かしたりユーザーのスキルアップを促しているインドアは多いが、パットの練習エリアも充実しているのが「ヒルズゴルフアカデミー」(港区虎ノ門)だ。

コースのグリーンと同じような転がりを再現する人工芝や、カップへのラインをビジュアル化するマシン「パットビュー」を導入している。スウィングやショットだけではなく、パットの向上も図れるインドアということだ。

いっぽうで、インドアの会員になるといっても、先立つものがなければそうもいかない。そこで「値段(安さ)」にこだわって、4月1日にオープンした24時間営業のインドアが「手ぶらゴルフ」(千代田区神田錦町)だ。気になる月額(税別)はいちばん安い平日日中プランで3980円、いちばん高い全日(24時間)プランでも5980円。予約をすれば好きなだけ通えるし、ボールは打ち放題だ。

「手ぶらゴルフ」を運営する重盛竜也氏(㈱地球と不動産/代表取締役)はこう話す。

「都内のゴルフ練習場はどうしても値段が高いイメージがありますが、それだと一般の人たちはなかなか練習できないのではないでしょうか。そこで、とにかく値段(安さ)にこだわって、サービス内容ではなく“練習できる・球を打てる環境”を最低限そろえることを優先して、手ぶらゴルフを立ち上げました。都心で、この“激安”で練習できるところは、おそらくほかにないでしょう。このリーズナブルさとともに、お客さまからは『朝とか仕事の合間にちょっと行って打てるのがありがたい』といった声をいただいています」

とこちらは気軽さ、手軽さをウリにしている。

ハイテクが完備されている施設で高度なレッスンを受けるもよし、気軽にサッと行けて誰にも気兼ねすることのない無人のレンジで練習に励むもよし。これからも増え続けそうなインドア練習場、それぞれの事情に合わせて上達が目指せそうだ。